「甲状腺検査」受診率が低下 福島県部会、全国がん登録活用へ via 福島民友新聞

東京電力福島第1原発事故と甲状腺がんの因果関係を調べる県の県民健康調査検討委員会の評価部会は20日、2016(平成28)年度から始まった3巡目検査の解析・評価に関する議論を始めた。この日は分析方法について、全国がん登録情報を活用するなどの方向性を決めた。

 新たな部会員4人が選任されて以来、この日が初会合となった。部会長には、2巡目検査に関する評価部会で部会長だった鈴木元氏(国際医療福祉大クリニック院長)を再任した。

全国がん登録情報の活用は、甲状腺検査の受診率が低下する中、甲状腺がんの発見状況などを全国のデータと比べて整合性を調べる狙いがある。

甲状腺検査の1次検査の受診率は1巡目が81.7%、2巡目が71.0%、3巡目が64.7%と低下。年齢別では、10~14歳が8~9割で推移する一方、20歳以上は1~3割程度だ。25歳時の節目を対象とした検査も9.6%で、年齢が高くなるにつれて低くなっている。

(略)

これまでの評価部会は、甲状腺がんについて「放射線との因果関係は認められない」とする報告書をまとめている。

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