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東京五輪がもたらす危険via雁屋哲の今日もまた

最近オリンピックは国威発揚の場になっていて、いい感じがしない。

特に政治に利用されるとあってはなおのことだ。

来年東京で開かれるオリンピックはその意味で最悪だろう。

東京オリンピックが最悪なのは、安倍晋三首相の人気取りと、更に福島第一原発の事故を無かった物にするための道具として使われているからだ。

最近の新聞・テレビを始めマス媒体では、東京オリンピック翼賛一辺倒で、オリンピック人気を盛り上げることに腐心している。

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皆、福島第一原発の事故はもう無かったことにしたいらしい。放射線も今や何も気にする必要がなくなっていると思いたいらしい。

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私は福島の取材をした後で、鼻血が出る経験をしたので、身にしみて分かるのだが、放射線による健康被害の症状は、思わぬ時に思わぬ形で出る。放射能は目に見えず、耳に聞こえず、そこにあることを感じとれないし、熱いとか、冷たいとか、何か匂いがするとか、そのような危険を感知させる物がない。

だから責任ある人間が、オリンピックのある競技場について、ここは放射能が低く安全であると言った場合、選手はそれを信じてその場で競技をしてしまう。

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また、2019年9月3日の東京新聞は、次のように報じた。

「福島県内の有志が、東京五輪・パラリンピック閉幕後に「後夜祭」を開催する計画を進めている。会場は五輪聖火リレーがスタートするJヴィレッジ(楢葉町)。大会ボランティアや地元の子どもらを招いて交流し、「復興五輪」をスローガンに終わらせず、福島の新たな一歩を踏み出そうとの思いを込めた。」

「企画したのはスポーツボランティアの育成に取り組むNPO法人『うつくしまスポーツルーターズ』。事務局長の斎藤道子さん(55)は『復興しているところも、そうでないところもある福島に私たちは生きている。笑顔を世界に発信したい』と語る。」

こう言う記事を読むと、体中の力が抜ける。

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一体、「復興五輪」とは何のことだ。

今度のオリンピックは「東京オリンピック」のはずだ。「福島オリンピック」ではないだろう。

復興など全然していない福島を復興しているかのように見せかけるためにオリンピックを利用するのは間違っている。

復興したいという気持は分かりすぎるほどよく分かる。

しかし、年間被曝量20ミリシーベルトの土地のどこが「復興」を訴えることができるのか。

食品の安全基準値が、1Kg当たり100ベクレルの土地のどこが「復興」を訴えることができるのか。

除染をした際に取り除いた汚染物質がつまったフレコンバッグがあちこちを埋め尽くしている土地のどこが「復興」を訴えることができるのか。

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今度、「緑風出版」社から、「東京五輪がもたらす危険」という本が発売された。

これは、渡辺悦司さんが編集者として、また自分自身もこの本の寄稿者の1人として、日本だけでなく海外の、2020年東京オリンピックの危険性について危機意識を持つ人達の意見をまとめたものである。

これは、今の日本の社会の風潮に流されて、福島第一原発の事故をまるで昔に見た悪い夢程度にしか思わず、オリンピック、オリンピックと浮かれている人達に、もう一度きちんと目の前の真実を考え直すことを促す本だ。

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