2011年に事故を起こした福島県の東京電力福島第1原子力発電所で廃炉作業の環境が改善している。東電は21日、発電所内の一部を報道機関に公開した。除染が進んだことなどで、顔全体を覆う全面マスクなど特別な装備を着用せず、一般的な服で立ち入れる地域が発電所の敷地の95%まで広がった。
原子炉建屋から約200メートル離れた海岸沿いで視察用のバスを降りると、東電職員は「今春まではここも一般服では来られなかった」と説明した。草木を伐採したり地表を舗装したりしたことで、放射性物質を含む土などが舞い上がるリスクが大幅に下がった。
事故直後は所内全域で全面マスクが必須だったが、不要な地域は13年5月時点で30%、14年5月で65%と広がっていた。東電は「発電所の周辺に汚染物質が拡散する可能性の低下にもつながる」と説明する。
続きは福島第1、敷地の95%で全面マスク不要 廃炉作業の環境改善
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