仮置き場31カ所、設計不適切=原発事故の汚染土保管-検査院 via Jiji.com

東京電力福島第1原発事故で放射性物質に汚染された土を保管している福島県内の仮置き場31カ所で、土から出た水が想定通りに流れず、放射性物質濃度の測定ができなくなる恐れがあることが20日、会計検査院の調べで分かった。検査院は設計方法が不適切と判断し、環境省に改善を求めた。

仮置き場は、除去した汚染土を中間貯蔵施設に搬入するまでの間、一時保管する場所。

環境省の指針では、除去した汚染土は大型土のうなどに詰め、仮置き場に台形状に積み上げて保管する。遮水シートを底面に敷き、積み上げた土のうなどの上面と側面も覆って密閉。土から出た水がシートの底にたまらないように、基礎の底面には水が流れるような山型や坂型の傾斜と集水管・タンクを設け、水の放射性物質濃度を測定して安全に管理することになっている。

しかし、環境省は土のうの重みで生じる基礎地盤の沈下を考慮せず設計。検査院が2012~15年度に国直轄事業で造成した仮置き場のうち、農地など地盤が軟らかく土のうを5~6段積み上げている34カ所を調べたところ、県内5市町村の31カ所は計算上1年から十数年程度で底面が谷型などになり、水がたまって流れなくなる恐れがあることが分かった。

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