「原発ある未来」に警鐘=ノーベル賞のベラルーシ作家 via AFP

【4月23日 時事通信社】2015年ノーベル文学賞を受賞したベラルーシの女性作家・ジャーナリスト、スベトラーナ・アレクシエービッチさん(67)は、26日の旧ソ 連チェルノブイリ原発事故30年を前に、英BBC放送のインタビューで「脱原発」を主張した。原発を狙ったテロの脅威を訴える一方、独裁下の自国で議論が ないまま進む原発建設にも疑問を呈した。

ベラルーシは、ウクライナ北部の原発周辺よりも放射能汚染地域が広かったことで知られる。アレクシエービッチさんは、事故処理作業員や強制移住者らを取材して1997年に「チェルノブイリの祈り 未来の物語」(邦題)を出版。原発のある文明社会に警鐘を鳴らしている。

アレクシエービッチさんは出版時、欧米の読者から「無秩序なロシア人たちだから事故が起きた。われわれにはあり得ない」と反論された。福島原発事故前、北海道を訪れた際にも「日本では同様の事故がないよう対策が講じられている」と言われたという。

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