G7外相、広島平和公園で献花 核保有の米英仏現職で初 via 朝日新聞

広島市で開かれている主要7カ国(G7)外相会合に出席した各国外相が11日午前、同市の平和記念公園を訪れた。公園内の広島平和記念資料館原爆資料館)を訪問し、原爆死没者慰霊碑に献花した。核保有国の米英仏の現職外相による公園訪問は初めて。

各国外相は一列に並んで慰霊碑の前に進み、花輪を手向けた。その後、公園内の原爆ドームの近くまで足を伸ばし、視察した。原爆ドーム視察は当初は予定されていなかった。

G7外相の平和記念公園訪問は、広島が地元の岸田文雄外相の強い意向で実現した。G7で結束して、核軍縮・不拡散の意思を示す狙いだ。11日午後には、「核兵器のない世界」の実現をアピールする特別文書「広島宣言」を発表する。

原爆を投下した米国からは、ケリー国務長官が訪問した。これまで駐日米大使らが公園を訪問したことはあるが、現職閣僚は広島市訪問自体が今回初めてだ。

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ケリー氏に同行した米政府高官は取材に対し、ケリー氏は公園訪問で、原爆投下を謝罪する表現は使わないものの、「憎しみではなく愛情の心で再建してきた広島の市民と米国民が、戦争を憎み、平和に向けた決意を共有する」と語った。「日米の和解が並外れたレベルにまで達したことを示すことになるだろう」とも述べた。

さらにこの高官は「核兵器を唯一使った国として、米国は世界の核軍縮に向けて努力をする責任がある」とも語り、オバマ政権が2009年のプラハ演説で提唱した「核なき世界」の実現に向けて今後も努力していく考えを強調した。

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