福島から太鼓山ヒノキ到着 via 長崎新聞

3年後の長崎くんちに向け、新調する「太鼓山(コッコデショ)」の材料となるヒノキが福島第1原発事故の被災地、福島県川内村から長崎市に届いた。清祓(きよはらい)と贈呈式が17日、上西山町の諏訪神社であり、太鼓山を奉納する樺島町の関係者らが”福島の魂”を大切に受け継ぐと誓った。

 川内村は福島第1原発の30キロ圏内に位置し、原発事故後は一時、全村避難を余儀なくされた。そうした村を励まそうと、市民有志でつくる「太鼓山応援団」(高橋武志会長)が遠藤雄幸村長に手紙を送り、村のヒノキの活用を提案。村長は輸送費を含め無償提供を申し出たという。

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 清祓と贈呈式には、応援団や樺島町太鼓山保存会などから約30人が参加。「ヒノキが川内村と長崎の懸け橋になるよう祈念する」との遠藤村長のメッセージが紹介され、保存会の浦晧会長は「福島に元気を届けられるよう、しっかりしたコッコデショを奉納したい」と述べた。

 応援団によると、ヒノキの表面の放射線量は長崎大の測定で、「自然放射線以上の放射線は認められなかった」とされた。応援団は3年後の長崎くんちに、川内村の住民を招待する計画。

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