福島原発、戦前の東京、北原白秋……現在と過去を往復しつつ放射能の不安を描いた作品だ。
主人公は東京・阿佐ケ谷に住む高校生のミミ(白波瀬海来=しらはせかいら)。「最近、舌が痛いの」と放射能の影響を訴え、タイムスリップして若き祖母に会い、白秋との出会いに胸をときめかす。
「古き東京の美しさと放射能を心配する現代人の対比を才谷監督は少女の目を通じて描いています。ストレートでなく、照れながら演出している風情は好感が持てます」(映画評論家の北川れい子氏)
見どころは被ばくした第五福竜丸の展示館を訪ねるシーン。原発社会を招いた政党や新聞社を実名で批判するが、その名前は劇場で。
続きはさりげなく原発事故批判 映画「セシウムと少女」の見どころ
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