もんじゅ君の「ズバリ聞きますだよ!」第2回:前編
(抜粋)
もんじゅ:じゃあ、原発に反対する声があるのはしっていた、と。
菅:うん。ただ、ある時期から、CO2の問題もあるからね、日本の技術をもって安全性をしっかりチェックしていけば、事故を起こさずに原発 を稼働できるだろうと思っていましたよ。そういう点では、総理になるすこしまえから、「原発は、安全性に注意しながら活用」という立場だった。あとになっ て思えば、それはいわゆる「つくられた安全神話」だったわけだけども……。 首相になってからは、たとえばトルコの大統領やベトナムの首相と会ったときも「原発を導入したい」と希望されたから、「もし導入されるのなら、日本の原発 がいちばん安全ですよ。わが国のものを採用してほしい」と、トップセールスもやっていましたよ。
もんじゅ:原発についての考えかたはいつごろ変わったんでしょう。
菅:そうだね、政党の政策としては、最初につくった党、「社民連(社会民主連合)」の段階では、原発は「経過的エネルギー」と位置づけてい たんだよね。どちらかというと「これ以上はつくらないでおこう」という考えかたがあった。 そのあと、政党がいまの民主党になるにしたがっていろんな意見がでてきて、「安全性に注意しながら活用していこう」ということになったね。党の方針も、わ たし自身もそれでいいと思っていました。
もんじゅ:なるほど。じゃあ、もとは「認めつつもあまりふやさない」という感じだったのが、事故前には「必要だ」とお考えだったわけですね。
全文は菅さん、原発事故の対応のなかで、東電や保安院などいちばんイライラしたことってなんでしたか?
インタビュー後編は菅さん、自民党政権になって風向きが変わってしまったのかな、というはなしもあります。参院選では原発って争点になるでしょうか?