元首相補佐官の馬淵澄夫衆院議員から、衝撃の発言が飛び出した。福島第一原発の事故直後の昨年3月26日から原発担当の首相補佐官に就任し、放射能汚染の防止措置を担当していたが、なんと5月12日に東京電力が発表す るまで、同原発の原子炉がメルトダウンしていたことを一切知らなかったというのだ。官邸の首脳クラスが、メルトダウンを知らずに対策に当たっていたこと で、東京電力の隠蔽体質や、政府の情報収集能力のなさが露呈したと言えそうだ。2月21日の自由報道協会が主催する記者会見で明らかになった。【写真・ 文:安藤健二(BLOGOS編集部)】
これは辞表を叩きつけるしかない
馬淵氏:私が「これは補佐官の辞表を叩きつけるしかないかな」と思った瞬間が、一度だけあったんですね。それは何かというと、メルトダウンを隠されていた。それを知った瞬間です。
何度も何度も確認しましたよ。だけども「メルトダウンはない」と。東電はそう説明していました。ところが、私は(昨年5月12日の)記者会見でそれを知る んですね。メルトダウンなんかしてない前提で、陸海空で(放射性物質の流出)を止める手立てを、それまで考えてきたわけじゃないですか。