難しい山林除染、依然高い線量 除染モデル実証事業で明らかに via 日経ビジネスonline

2月9日午後。震災後、爆発した福島第一原発から約1.5キロメートルの地点にある福島県大熊町夫沢地区の民家の前に、40人ほどの集団が突如、出現し た。白い防護服に、顔には全面マスクを装着、手袋を着けた一団は、それぞれがカメラやノート、ペンなどを手にしている。この日、日本原子力研究開発機構 (略称:JAEA)が大手建設業者に委託した「除染モデル実証事業」の現場が報道関係者に公開された。

民家の向こうに広がる水田や山林では、音を立てて重機クレーンが動き、その周囲では同じように、防護服と全面マスク姿の人々が行き来している。 様々なガイガーカウンターのアラーム音が聞こえてくる。バスの外では毎時30マイクロシーベルト以下には下がらなくなった。文字通り、高線量地帯だ。

(中略)

住民の声を聞こうと、除染モデル実証事業が行われている南相馬市の20キロメートル圏内で暮らしていた酪農家を訪ねた。現在は仮設住宅で暮らす酪農 家は言う。「本音を言えば家に戻りたい。息子夫婦や孫と生活できたらうれしい。でも除染がどこまで可能なのか、モデル事業が行われていても全く私たちには 分からない。除染作業も、放射能の問題も、知ることよりも知らないことの方がずっと怖い。こんなに情報を知らせない政府など日本だけ。世界中、どこにもな い」。除染においても「知らされないことの不安」を訴える住民。その声に耳を傾けてほしい。

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