国立環境研が試算
- 2011/8/25 20:05
国立環境研究所は25日、東京電力福島第1原子力発電所の事故で外部に放出された放射性セシウム137の約2割が、国内の陸地に降下した との試算結果を発表した。独自に開発したコンピューターによるシミュレーション(模擬実験)で解析した。大部分は海洋に流れ出たが、陸地に降ったセシウム は静岡県や長野県にも広がっていた。
試算したのは、東日本大震災が発生した3月11日から3月30日まで。日本原子力研究開発機構による放射性物質の放出量の時間変化をもとに計算した。
原発から放出された放射性セシウムは粒子状になって雨に取り込まれ、地面に降った。試算の結果、放出量の22%が陸地に落ち、残りは海に降った。福島第1原発は海岸線にあり風などの影響で大部分が海に流れたためとみられる。
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