◆中国電力OBの被爆者 足芝さん
原発に特別な思いを持つ被爆者がいる。県原爆被害者協議会の足芝忠夫会長(85)=米子市=は、中国電力OB。原爆投下後の広島市内で、1週間程度の復旧作業中に被爆した。原発の安全神話を信じ続けてきたが、福島第一原発の事故で吹き飛んだ。「やはり放射能にはNOを突きつけたい」。6日、鳥取市内で開かれる県原爆死没者追悼・平和祈念式典で、その思いを語る。
一面、見える色は黒色だけ。残っていたのは鉄筋の建物の骨組み、横転した列車、むき出しになった石造りの風呂場と流し台。広島の街は焼け焦げていた。歩いていると、遺体の腐った臭いが鼻をついた。
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