バルト3国の1つ、リトアニアで計画されている新しい原子力発電所の建設について、リトアニアの首相は、日本のメーカーの技術を用いた原子力発電所の導入を検討していることを明らかにしました。
これは、リトアニアのクビリウス首相が13日、NHKのインタビューの中で明らかにしたものです。 リトアニアでは、11年後をめどに日本円でおよそ4000億円をかけて新しい原発を建設する計画で、日本の東芝と日立がアメリカのメーカーと組んでそれぞ れ受注を目指しています。インタビューでクビリウス首相は「リトアニアには大きな地震や津波の危険はなく、原発建設に適している」と述べ、福島第一原子力 発電所の事故にかかわらず日本企業の参入を歓迎する考えを示しました。そのうえで、「日米の企業連合同士が競争することにより安全性が向上し、リトアニア にとっても有利な計画案を選ぶことができる」と述べ、日本のメーカーの技術を用いた原子力発電所の導入を検討していることを明らかにしました。リトアニア は、EU=ヨーロッパ連合の要請を受けて、おととしの年末に、ソビエト時代に建設されたチェルノブイリ型の原発を閉鎖しましたが、隣国ロシアへのエネル ギー依存度が80%に達し、安全保障上、新しい原発が必要だとしています。
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