原発事故に耐えた農家が台風被害で離農へ 福島 いわきvia NHK News Web

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このうち平下平窪地区の坂本重幸さん(70)は、およそ2ヘクタールの農地でコメや野菜を作っていましたが、夏井川の氾濫で白菜やブロッコリなどが水につかったということです。

自宅や倉庫も1メートル以上の高さまで浸水し、この秋収穫した3トン余りのコメが被害を受けたほか、2年前に買い替えたばかりの田植え機や、コンバインなど農業用の機械も10台以上が水につかり、使えなくなったということです。

坂本さんの家系は江戸時代後期から代々、農業をなりわいにしてきたということで、8年前の原発事故のあとも風評被害に耐えながらコメ作りなどを続けてきましたが、今回の浸水被害を受けて、農業を続けるのを諦めたということです。

坂本さんは「原発事故の風評被害も収まってきたところで、今回の台風でした。私の代で農業をやめることになって、ご先祖様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。収入も心配で、これからの生活は何も考えられないです」と話していました。

今回の台風被害は、被災地に深い爪痕を残しています。

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