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甲状腺検査「5巡目」〜検査のデメリット強調
会議では、7月末に任期を終えた委員改選前からの継続課題だった検査の「お知らせ文」について、主に議論した。背景にあるのは、通常より格段に多い甲状腺がんが見つかっていること。検査によって、治療の必要のない甲状腺がんを見つける可能性が指摘される中、甲状腺検査評価部会の委員らが「検査の不利益(デメリット)」を強く打ち出すべきだと主張していた。
その結果、従来は「治療の必要のない変化も数多く認めることになる」との表現だったが、新たな「お知らせ文」では、「一生気づかずに過ごすかもしれない無害の甲状腺がんを診断・治療 する可能性や、治療に伴う合併症が発生する可能性、結節やのう胞が発見されることにより 不安になるなどの心への影響つながることなどが考えらる」と踏み込んだ表現に変更。検査開始時には記載されていなかった「検査の不利益(デメリット)」が強調される内容に書き換えられた。
委員からは、「社会的不利益」とは何かといった質問や「メリットの記載が少ない」「子どもや保護者が読むには内容が難しい」などの声があがったものの、時間的な制約を理由に、座長に一任することとなった。福島医科大学の倫理委員会を経た上で、来年4月に開始される甲状腺検査5巡目(本格検査4回目)からこの「お知らせ文」が使用される。
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