「線量計が鳴る」 中村敦夫さん「原発の実態知って」 那須・豊穣庵で来月2・3日 /栃木 via 毎日新聞

 俳優で元参院議員の中村敦夫さん(78)による朗読劇「線量計が鳴る」が6月2、3日、那須町豊原丙の豊穣庵で行われる。小中学校時代を福島県いわき市で過ごした中村さんが、東京電力福島第1原発事故を機に「原発の実態を知ってほしい」と台本を書き、独白スタイルで演じる。

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 主人公は、原発の町で生まれ育って原発で働き、原発事故で全てを失った元原発配管技師。中村さんは福島第1原発事故後、チェルノブイリ原発事故が起きたウクライナや福島を取材で訪れ、多くの人への聞き取りなどから主人公を作り上げた。老いた元原発技師のたどった悲劇が福島弁でぼくとつと語られ、「原子力ムラ」の利権に群がる人々を告発する。

 この朗読劇をライフワークとする中村さんは取材に「原発事故が起きるまで、日本は安全神話に毒され、事故後は誰も責任を取らない。この国への公憤、義憤を込めて演じたい」と話している。

 開演は2日午後5時、3日午後1時から。いずれも定員70人。各地で定員を上回り当日券を用意できないケースが相次いでおり、「那須で上演する会」(070・4555・5024、受け付けは正午~午後8時)への事前予約が必要。入場料2000円。会場に駐車場がないため、徒歩で約10分の旧朝日小学校駐車場に開演30分前までに集まれば、同会のメンバーが随時会場へ案内する。【沢田石洋史】

全文は「線量計が鳴る」 中村敦夫さん「原発の実態知って」 那須・豊穣庵で来月2・3日 /栃木

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