トリチウム処理水で公聴会 今夏開催 via 毎日新聞

経済産業省は18日、東京電力福島第1原発の汚染水を浄化処理した後に残る放射性トリチウム(三重水素)を含む処理水の処分について、国民に意見を聞く公聴会を今夏、福島県や東京都で開くことを明らかにした。

 

 同省は公聴会で、海への放出や地下への埋設など検討中の五つの処分方法を説明し、実施時期などについて意見を聞く。参加者は公募し、希望者が多い場合は抽選などで選ぶ。抽選に漏れるなど来場できない人向けに書面での意見募集も行う。開催日時や場所など詳細は7月ごろに公表するという。

原発からの汚染水は、大部分の放射性物質は浄化装置で除去しているが、トリチウムは取り除けない。このため、政府・東電は敷地内のタンクにため続けており、その貯蔵量は87万6000トンにもなる。

 トリチウムは自然界でも発生し、国内外の原子力施設では希釈して海に放出している。原子力規制委員会は「安全上問題なく、福島第1原発の処理水も海洋放出すべきだ」との見解だが、地元の漁業関係者は風評被害を懸念して反対している。

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