四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)3号機の運転差し止めを求め、山口県の住民3人が3月上旬、山口地裁岩国支部に仮処分を申し立てることが22日までに、関係者への取材で分かった。年内の提訴も目指す。伊方原発を巡っては既に広島、松山、大分の3地裁で仮処分申請と訴訟があり、山口で4カ所目となる。
弁護団によると、3人は山口県南東部で伊方原発の50キロ圏内の地域に暮らす。伊方原発付近には中央構造線断層帯が通り、南海トラフ巨大地震の被害を受けるリスクも高いと訴える。また事故が発生すれば周防灘が汚染され、漁業が立ちゆかなくなると主張する方針。