細川護熙、小泉純一郎両元首相は7日、都内で再生可能エネルギー普及を研究する一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の設立総会を開いた。安倍政 権の原発政策に異議を唱えて「原発ゼロ」に向けた世論を呼び起こす狙い。秋の福島県知事選や来春の統一地方選では、原発ゼロを訴える候補を支援する。脱原 発を軸とした野党の再編にも期待をかける。
代表理事に就いた細川氏は総会で、原発再稼働について「国民の6割が反対している中で許される ことではない」などと強調。小泉氏は「都知事選の敗北にもくじけないのが細川さんや私のいいところだ」と述べ、細川氏と共闘して敗れた2月の東京都知事選 の雪辱を期す考えを表明した。
推進会議の発起人には哲学者の梅原猛氏や作家の瀬戸内寂聴氏、音楽プロデューサーの小林武史氏ら各界の有名人が名前を連ねた。一般社団法人という組織形態には、政治色を薄める意図がある。
原発立地県で対話集会を開くなど自然エネルギー普及に向けた世論づくりを進めながら、まずは11月に現職の任期が満了する福島県知事選に照準を絞る。
◇細川・小泉元首相が脱原発法人=再稼働阻止狙うvia 時事ドットコムにはこうもある。
代表理事に就任した細川氏はあいさつで、安倍政権が原発を「重要なベースロード電源」と位置付けた新エネルギー基本計画を閣議決定したことに関し、「事故に対する反省も教訓もなしに、再稼働の方針を打ち出したのはとんでもないことだ」と厳しく批判。海外輸出についても「道義を重んじるわが国の姿勢として容認できない」と強調した。
これに続き、小泉氏も「原発は安全ではないし、金食い虫だ。強引に(再稼働を)進めようとする気が知れない」と指摘。「(知事選の)敗北にくじけないところが細川氏と私のいいところだ。死ぬまで頑張らなければならない」と気勢を上げた。