1月22日、茨城県東海村の議会選挙が行われ、脱原発議員相沢一正さんが上位(20人中4位)で再選をかちとった。選挙で感じた手応え、今後の抱負などを聞いた。
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3.11の地震と津波で東海第二原発もまた、危機一髪の状態でした。外部電源を喪失し炉心圧力が高まり、逃がし安全弁を170回も操作してかろうじて冷温停止状態になったのです。津波の高さがあと70センチ高ければ、冷却ポンプが浸水して福島第一原発と同じ状況になったとも言われています。既に33年も稼働している老朽化した原発が、首都圏からわずか110キロ圏内にある。30キロ圏内には100万人が暮らしています。しかも東海村には再処理施設もあり、万一の際には複合的な原子力災害に発展する危険も強い。この廃炉を求めることは、単に東海村だけでなく、日本全体に拘る重大な問題です。
だからこそ村上達也村長は、国に対して廃炉を進言している。万一事故が起きたら100万人の人たちを逃すのかと。全国の原発立地自治体の首長で、国に対して明確に廃炉を進言しているのは村上村長だけでしょう。大変勇気ある決断であると同時に、村民の暮らしと安全を守る自治体首長として当然の判断だと思います。今後議会のなかで村上村長の決断を支えていくつもりです。
原発でたとえ重大事故が起きなくもて、放射性廃棄物は子どもたち、孫たちへ押しつけられます。議会のなかで一番の年長者になってしまいましたが、東海村に原発が作られた時代から反対運動を続けてきた者の一人として、安心して暮らせる村を子どもたちへ手渡すためにもうひと踏ん張りしたいと思います。