「女性は男性に比べて決断力がない」というが、本当にそうだろうか。今、被災地には「決断する女」が大勢いる。放射能の汚染に無頓着な夫に見切りをつけた妻、避難所で結婚を決断した女性……。東日本大震災は、生き残った人の人生をも変えた。「もう迷っていられない」と、前を向く女性たちのホンネに迫った──。
仮設住宅への引っ越しも徐々に進んでいる
非常時にこそ、人間性が露呈するという。
「今回の震災で、主人がどんなにダメな人間かがわかりました。原発を恨む気持ちはありますが、あんな人ときっぱり別れる決心ができたことはよかったと思っています」
こう話すのは、福島県の中部に住む山岡美紀さん(仮名・41)だ。山岡さんは現在、夫と離れ、小学生の息子と幼稚園の娘を連れて広島県に避難している。
続きは 「原発離婚」「放射能別居」「避難所婚」 被災地で決断する女たちのホンネ