フランス、原子力大国の実情 via 日経ビジネスon line

使用済み核燃料の再処理は日本より40年も先行

大西 孝弘日本は使用済み核燃料の再処理をいまだに始められていない。1997年に再処理工場を完成させる予定だったが、トラブルが続発して17回も完成を延期した。その一方フランスは1966年から再処理工場を稼働させている。その現場を訪れた。

フランスの首都パリから電車で西へ3時間。軍港で有名なシェルブールに着く。そこからクルマで30分のところにラアーグの再処理工場がある。

日本は世界で3番目の“顧客”

運営するのは仏アレバだ。工場に入るとちょうどフランスの原子力発電所の使用済み核燃料が運び込まれるところだった。重さ100トンの円形状の鉄柱で覆われており、人が近づいても放射線に汚染されることはないという。

再処理工場に搬入された使用済み核燃料(運搬容器に入っている)
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