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Tag Archives: 訴訟
避難者相手の訴訟 取り下げ要請 via NHK News Web
原発事故により自主的に避難し、東京の国家公務員宿舎に賃料を払わずに住み続ける4世帯に対して、県が部屋の明け渡しなどを求めて提訴したことを受けて、避難者を支援する団体は27日、訴訟を取り下げるよう県に緊急の要請を行いました。 県は、原発事故の避難指示区域の外から自主的に避難し、東京・江東区の国家公務員宿舎に住む4世帯に対し、退去期限を過ぎても賃料を支払わずに住み続けているとして、部屋の明け渡しと賃料の支払いを求めて、25日、福島地方裁判所に提訴しました。これを受けて、避難者の支援団体が27日、県に対し、訴訟の取り下げを求める緊急の要請を行いました。要請では、県が首都圏の国家公務員宿舎から退去しない世帯に対して、家賃などの2倍にあたる損害金を請求していることについても、停止を求めています。県によりますと、損害金を請求しているのは今月時点で33世帯で、請求額は2万3500円からおよそ15万円だということです。 […] 原発事故被害者団体連絡会の村田弘幹事は、「県民を裁判の場に被告として引きずり出して退去を迫るというのは前代未聞だ。次の住まいを探すなどしている避難者の現状を無視した行動は納得できない」と話していました。県生活拠点課は、訴訟の取り下げや損害金の請求停止は考えていないとしています。 ヴィデオと全文
大飯原発訴訟 住民側、運転差し止め控訴審の上告断念 via 毎日新聞
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを周辺住民らが求めた訴訟で、住民側は17日、福井地裁の差し止め判決を棄却した名古屋高裁金沢支部の控訴審判決について、上告しないと発表した。関電側も上告しない方針で、判決が確定する。 […] 全国で同様の訴訟が続く中、住民側は仮に最高裁で敗訴すれば脱原発運動への逆風になりかねないと判断した。原告団代表で福井県小浜市の住職、中嶌哲演さん(76)は「最高裁には期待できない。憲法上の人格権に基づいて差し止めを認めた1審判決の意義を語り継ぎながら、原発を止めるための闘いを全力で進める」と話した。 全文は 大飯原発訴訟 住民側、運転差し止め控訴審の上告断念
<原発避難 ふるさとを返して>(中)「原発事故なければ」 南相馬市から避難の菅野さん via 東京新聞
「人間はどのように生き、どのように死んでいくかを自身で決める自由があり、権利がある。私たちの六年間の避難生活が報われるよう、今後このような思いをする人が出ないようにと祈っています」 一月三十一日、千葉地裁の二〇一号法廷。東京電力福島第一原発事故を受け、福島県南相馬市鹿島区から千葉市に避難した菅野美貴子さん(62)は、原発避難者訴訟の原告の一人として、そう意見陳述した。一緒に避難した夫の秀一さんは二年前、六十四歳で亡くなった。 菅野さんは鹿島区出身。同郷の秀一さんと一九七三年に結婚し、息子二人を育てながら秀一さんと石材店を切り盛りしてきた。お年寄りや農協、銀行の職員らがお茶や昼ご飯の際に立ち寄り、客が来ない日はなかった。「楽しかったよ。鮮明で忘れられない」 […] 南相馬市鹿島区は国の避難指示区域に指定されなかった。幸い、石材店の工場の機械は使うことができたため、仕事を再開することもできた。だが、秀一さんの治療のことを考え、ふるさとには戻らないと決め、一二年八月に自宅と工場を壊した。 秀一さんは南相馬市のことを話さなくなり、食欲もなくなった。「ゼロからスタートした工場だった。思い入れがいっぱいだったと思う」。最期は寝たきりとなり、一五年八月に腎不全で亡くなった。 「原発事故がなかったら、お父さん(秀一さん)の具合が悪くなかったら、南相馬で再建できていたのでは」との思いは消えない。判決後、宮城県と横浜市で暮らす二人の息子のいずれかの元で暮らすつもりだ。「何も考えず、ゆっくりしたい」 ◇ 訴訟の原告やその家族でつくる「原告と家族の会」の副代表を務める瀬尾誠さん(65)は=長野県飯綱町=は会社を早期退職し、当時住んでいた鎌ケ谷市から福島県浪江町に移住した。浪江町に妻(65)の実家があり、年老いた義父の米作りを手伝うためだった。 ところが、移住してわずか一年後に原発事故が発生。浪江町は避難指示区域となり、描いていた夢は絶たれた。 瀬尾さんは今、飯綱町で米の無農薬栽培に取り組む。「千葉の原告だけでなく、福島県から各地に避難した人々が少しでも多くの賠償を認めてもらえる判決がほしい」 (黒籔香織、美細津仁志) 全文 ◇<原発避難 ふるさとを返して>(上)「今も帰りたい」募る思い 双葉町から避難の石川夫妻 via 東京新聞
<原発避難 ふるさとを返して>(上)「今も帰りたい」募る思い 双葉町から避難の石川夫妻 via 東京新聞
二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故を受け、福島県双葉町から八千代市に避難している石川茂男さん(89)と、はきのさん(81)夫妻は、六年半に及ぶ避難生活で体調を崩し、将来への不安を抱えている。千葉地裁の原発避難者訴訟の原告として、国と東電に苦しみを訴えてきた夫妻は「事故で何もかも無くし、もう帰れない。東電や国はきちんと補償してほしい」と願っている。 […] 茂男さんは避難所で暮らす間に脱水症状になり、八千代市に移った後の約二カ月、入院した。退院後に持病のぜんそくが悪化。足も悪くなり、今は外出時に車いすを使う。要介護4と認定され、週に三回、介護施設のショートステイを利用。双葉町の自宅周辺は帰還困難区域だが「今も帰りたい」と漏らす。 はきのさんは、茂男さんの食事の支度や介護をしている。約四年前から足のしびれがあり「脊柱管狭窄(きょうさく)症」と診断された。昨夏は下痢が続いて体重が七キロ減った。「知り合いもいなくて毎日、テレビとにらめっこ。これからどうなるかなって考え込んじゃう」。茂男さんと週に一度、介護施設にリハビリへ行き、利用者らと話して気持ちを明るくしようとしている。 はきのさんは原発事故前、双葉町の自宅で生け花教室を開いていた。庭はユリやチューリップなど季節ごとに色とりどりの花が咲き、松の木もあった。多くの生徒が通い、近所の人もよく訪ねて来た。 これまで三回ほど双葉町に一時帰宅した。玄関にあった花は枯れ果て、室内は家具が散乱し、ネズミに荒らされていた。自宅近くの墓に、約十三年前に病死した長男の遺骨を残しているのも気がかりだ。生け花教室の生徒や友人らも、各地に避難するなどして散りぢりに。電話で連絡を取り合える人はいるが、再会できた人は、少ない。 はきのさんは約三年前に一時帰宅したのを最後に、体調不良などで双葉町には行くことができない。「双葉のことを忘れたことはなく、毎日、友だちを思い出す。会いたい」と涙を流す。大好きだった生け花は、今も手につかない。 はきのさんは一五年一月の口頭弁論に出廷。「亡くした息子の供養も十分にできず、穏やかで暮らしやすかった街が荒れてしまい、つらい」と訴えた。四年半に及ぶ裁判を振り返り「長かった。いい結果が出ればいい」と話している。 (中山岳) 全文
原発避難者訴訟 原告、笑顔なき勝訴…苦労報われず落胆 via 毎日新聞
笑顔なき「一部勝訴」だった。17日の原発避難者訴訟の判決で、前橋地裁は東京電力と国の賠償責任は認めたものの、命じられた賠償額は原告の請求からは程遠かった。古里を奪われた代償を求めて3年半。大半の原告が周囲に知られないように名前も伏せ、息をひそめるようにして闘ってきた。「もっと寄り添ってくれる判決を期待していたのに」。苦労が報われなかった原告の顔には落胆の表情が浮かんだ。 認定、137人の半分以下 「国と東電の責任を認めさせた。心からうれしいのは間違いない」。判決後の集会で壇上に立った原告の丹治(たんじ)杉江さん(60)はこう言った後、言葉に詰まった。「この6年間つらいことばかりだった。納得できるかな……」 原発事故当時、福島県いわき市に住んでいた。夫の幹夫さん(63)はワープロ修理業を営み全国から注文を受けていたが、事故後、「福島にワープロを送るのは……」と敬遠され、注文が激減した。 事故の4カ月後、夫と群馬県へ自主避難した。私たちだけ逃げる選択をした--。福島にとどまった人たちへの後ろめたさは消えない。それでも「原発事故を繰り返してはいけない」との思いから、群馬県内で脱原発の集会や街頭活動に積極的に参加し、避難者訴訟の原告にも加わった。 原告は45世帯137人。丹治さんを含めほぼ全世帯の代表が法廷に立ち、避難の苦しみや東電と国への怒りを訴えた。しかし、原告の中に名前を公にしている人はほとんどいない。「裁判をしていると周囲に知られたら、子どもが差別を受け、仕事へ影響することを恐れている」ためだ。丹治さん自身も「裁判すれば金(賠償金)がもらえるんでしょ」と、心ない言葉を受けたことがある。 国の指針に基づくと、自主避難の場合、東電からの慰謝料は生活費との合算で総額8万円。原告たちを突き動かしてきたのは「ふるさとを奪われた苦しみへの賠償が不十分」という思いだったが、判決で賠償が認められたのは原告の半分以下の62人だけだった。 […] 原告の自宅検証…原裁判長 原発避難者訴訟で国と東電に賠償を命じた前橋地裁の原道子裁判長(59)は1985年に裁判官となった。千葉、東京、宇都宮地裁を経て2013年から前橋地裁で裁判長をしている。 今回の訴訟では積極的な訴訟指揮を執り、月1回のペースで口頭弁論や争点整理の期日を設定。昨年5月には福島第1原発の30キロ圏内にある原告4世帯の自宅を検証した。福島地裁を除き、各地の集団訴訟では初の現地検証だった。 全文は 原発避難者訴訟 原告、笑顔なき勝訴…苦労報われず落胆
原発避難者訴訟 東電と国に賠償命じる 前橋地裁 via 毎日新聞[号外]
東京電力福島第1原発事故に伴い、福島県から群馬県に避難した住民ら45世帯137人が東電と国に約15億円の損害賠償を求めた訴訟で、前橋地裁(原道子裁判長)は17日、東電と国に3855万円の支払いを命じる判決を言い渡した。原発事故全国弁護団連絡会によると、同様の集団訴訟は全国20地裁・支部で約1万2000人が起こしており、今回が初めての判決。 全文は 原発避難者訴訟 東電と国に賠償命じる 前橋地裁
上関原発訴訟 建設予定地を裁判官ら視察 /山口 via 毎日新聞
中国電力が上関町に建設を計画している上関原発を巡り、同町祝島の住民らが県を相手取り、建設予定地の公有水面埋め立て免許の取り消しを求めた訴訟で、山口地裁の桑原直子裁判長らが28日、祝島や建設予定地周辺を視察した。裁判官による現地視察は初めて。進行協議の一環で、原告や弁護士ら計約30人が参加した。 […] 原告側は「高齢化が進む祝島の集落は、急な斜面に家々が密集し路地も狭い。定期船や漁船だけでは原発の過酷事故の際に避難が難しい」として、「原発の立地は不適切」と主張している。祝島の視察では、島婦人会の前会長で、原告の中村隆子さん(86)が裁判長らに「島には若い人が少なく、避難場所もない。事故になったら放射能を浴びます。私たちを見殺しにしないでください」と訴えた、という。 同行した原告の山戸孝さん(39)は視察後に「原発に反対してきた島民の思いが伝わらないはずがない」と語った。弁護団の小島寛司弁護士は「祝島から建設予定地までの距離間などリアリティーが伝わったと思う」と話した。次回口頭弁論は9月1日にあり、今後、原告の本人尋問を実施するのか協議する。【土田暁彦】 全文を読む。
原爆症訴訟判決 裁判をしなくてもすむ制度にvia しんぶん赤旗
広島・長崎の被爆者が原爆症と国に認められなかった処分の取り消しを国に求めた「ノーモア・ヒバクシャ訴訟」で、東京地裁は6月29日、被爆者の原告6人全員の病気について原爆症と認定する判決をだしました。昨年10月、被爆者17人全員が勝訴した同地裁判決に続く重い判決です。平均年齢80歳を超えた被爆者をいつまで司法で争わせるのか。国は控訴を断念し、速やかに認定すべきです。 国の「線引き」の転換迫る 原爆症認定制度は、原爆の放射線が原因とされる被爆者の病気やけがについて、医療を受ける必要があるときは、全額国の負担で医療の給付が受けられ、約14万円の医療特別手当を受給することができる仕組みです。 判断するのは厚生労働相ですが、被爆者健康手帳所持者約17万4000人のうち認定されたのは8500人余、5%未満です。爆心地からの被爆距離が近いほど浴びた放射線量が多く、病気が発症しやすいとの考え方にもとづいて、がんなら3・5キロメートル以内の被爆者を「積極的」に認定するという厳しい「線引き」があるからです。 訴訟の原告も、認定基準よりも遠くで被爆した人、基準では「積極的」に認定する病気から外されている人がほとんどでした。 東京地裁判決は、「放射性物質による放射線が人の健康に及ぼす危険については科学的に十分解明されていない」として、被爆者の病気が原爆放射線によるものかどうかの判断(放射線起因性)についての基準は「いわば一般的な目安として定められたものにすぎない」から、「各数値を形式的に充足しないからといって、直ちに放射線起因性が認められないことにはならない」と断じました。 形式的な線引きを使い、病気に苦しむ被爆者を切り捨てる国の認定行政の転換を迫った判決です。 被爆者が浴びた原爆放射線量を軽く、小さく、狭いものとして、初期放射線の影響しか認めようとしない認定行政のあり方が改めて問われます。誘導放射線や放射性降下物からの残留放射線の影響を低く評価するやり方は非常に問題です。被爆者が71年前に浴びた放射線量は、多くが未解明です。 今回の地裁判決が指摘したように、放射線が人の健康に及ぼす危険も科学的に十分解明されていません。これまでの司法判断が示してきたように、被爆の状況やその後の健康状態の変化など、総合的に判断することこそ必要です。 2009年、国は被爆者との間で、「今後、訴訟の場で争う必要のないよう解決を図る」ことを約束したはずです。これを反故(ほご)し続けることは、もはや許されません。 […] もっと読む。
小泉氏が涙 トモダチ作戦の健康被害「見過ごせない via 朝日新聞
[…] 小泉氏は訴訟支援者の求めに応じ、15日から原告の元兵士ら10人と面会。窮状を聞き、17日(日本時間18日)に現地で記者会見を開いた。「救援活動に全力を尽くしてくれた米国の兵士たちが重い病に苦しんでいる。見過ごすことはできない」。感極まって泣き、訴えた。「原発推進論者も反対論者も、何ができるか共同で考えることだ」 また、オバマ米大統領の広島訪問の意義に触れ、「核兵器の削減、廃絶にどうつなげていくかが大事だ」と指摘。「原発も原爆もゼロに」と呼びかけた。 ログイン前の続き原子力空母ロナルド・レーガン艦載機の整備士だったセオドア・ホルコムさんは作戦中、放射線を浴びたヘリコプターの除染などにあたった。その後、骨膜肉腫を発症し、2014年に35歳で死去。退役軍人省による放射線と病気との因果関係の調査はその死後、打ち切られたという。原告代理人を務める元海軍のマヌエル・レスリーさん(41)は「死んだ親友のために、真実を明らかにしたい」。 […] 航海日誌や元乗組員らの証言によると、作戦中に原発事故で発生した放射性プルーム(雲)の下で強い放射線を浴び、汚染された海水(脱塩水)を飲食やシャワーに使って内部被曝した可能性がある。しかし、米国防総省は14年に公表した報告書で、被曝は「極めて低線量」として健康被害との因果関係を否定した。 原告の多くは医療費の補償もない。弁護団のポール・ガーナー弁護士は「見捨てられたトモダチが米国にいることを日本のみなさんに知ってほしい」と話す。 東京電力ホールディングス広報室は取材に「訴訟に関しては回答を差し控える。手続きにのっとり適切に対処する」としている。(カールスバッド〈米カリフォルニア州〉=田井中雅人、平山亜理) もっと読む。
ビキニ国賠訴訟 事実隠した政府の責任は重大viaしんぶん赤旗
アメリカが1954年に太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でおこなった水爆実験で被災した日本のマグロ漁船の元乗組員や遺族ら45人が、国を相手に国家賠償を求める訴訟を高知地裁に起こしました。被災から62年、被ばくの実態を隠し、乗組員の健康被害を放置し続けた日本政府の責任と違法性を初めて問う裁判です。 日米「政治決着」が根源に 「ビキニ被災」といえば、第五福竜丸と、亡くなった同船無線長の久保山愛吉さんが知られていますが、同じように放射能で汚染された海域で操業し、取れた魚を食べ、放射能の混ざった雨水をシャワーがわりにした日本人乗組員が数多くいました。そのなかには40~50代の働き盛りで亡くなった漁民も少なくありません。 […] 日本共産党の山原健二郎衆院議員(当時)は86年3月の国会質問で、ビキニ被災状況の調査と政府保有資料の開示を求めましたが、政府側は「資料はない」「第五福竜丸以外の漁船については、その実態、数字についてはつかんでいない」の一点張りでした。ところが、アメリカが近年公開した文書の中にビキニ被ばく関係があることが判明、市民団体や日本共産党国会議員団の連携した追及で、厚生労働省も2014年にようやく文書を開示しました。 国会答弁とは正反対に膨大な資料が存在していたことは、開示を拒否し、事実を隠し続けた日本政府の不当な姿勢を浮き彫りにしています。 被災したマグロ漁船が多かった高知県を中心に埋もれていた事実を1980年代から掘り起こしてきた太平洋核被災支援センターの山下正寿事務局長(同県宿毛市)も原告に加わりました。「『ビキニに行った』と話す300人以上の漁民と接した。亡くなった人も多い。その怒り、家族の苦しみをぶつけたい」と山下氏は語ります。 […] もっと読む。