Tag Archives: 東京オリンピック

福島でソフト3試合可能 東京五輪、野球新規則適用 via Sanspo.com

世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカリ会長は19日、2020年東京五輪のソフトボールで、日本の開幕戦1試合が予定されている福島県営あづま球場(福島市)では3試合の実施が可能との考えを明らかにした。出場する全6チームが福島で試合をすることで、移動を含めた公平性を保てるとした。一方、選手団の宿泊施設の確保を課題に挙げた。 現時点の五輪競技日程では開会式2日前の7月22日にソフトボール、同29日に野球の日本戦1試合ずつを行う。試合時間が長い野球は1試合が妥当との見方を示した。 […]         全文

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<東京五輪>聖火到着地は松島基地 組織委「復興五輪に沿う」 via 河北新報

2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は30日、ギリシャで採火される聖火の日本到着地が、東日本大震災の津波で被災した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)になると明らかにした。聖火リレーの出発地は福島県に決まっており、「復興五輪」の理念に沿うと判断した。 サッカー施設、Jヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)であった理事会の冒頭、森氏が「松島基地を到着させる場所にしたい」と述べた。到着後の式典などは今後検討する。 […] Jヴィレッジは東京電力福島第1原発事故の対応拠点になり、28日に一部再開した。組織委は被災地の現状を把握し大会運営に生かすため、初めて東京以外で理事会を開いた。 岩手、宮城、福島の被災3県の知事、副知事との意見交換もあり、内堀雅雄福島県知事は「多くの県民が笑顔で皆さんを迎え、支援への感謝を伝え、精いっぱい応援できるよう準備していく」と述べた。 理事の有志は理事会に先立ち、津波被災から復旧したいわき市小名浜の魚市場を視察した。魚の放射性物質検査の様子を見学し、水揚げされたイシガレイの刺し身などを試食した。       全文

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「復興加速に取り組む」 福島市長選に当選の木幡氏 via 日本経済新聞

19日投開票の福島市長選で初当選した元復興庁福島復興局長の木幡浩氏(57)は20日、記者団に「スピードと実行で待機児童解消や(東京電力福島第1原子力発電所事故からの)復興加速に取り組む」と抱負を述べた。総務省出身で復興局長も経験して培った人脈などを生かし、国や福島県との連携を強化し、選挙戦で掲げた施策の実行に取り組む。 […] 木幡氏は選挙戦で訴えた対応の遅れが目立つ待機児童問題や、中心市街地の再生、温泉や果物などを生かした地域活性化などに取り組む方針だ。さらに2018年春を予定する中核市移行や、野球・ソフトボールの開催などが計画される20年の東京五輪・パラリンピック関連などの重要事業も控えており、その手腕が問われる。 […] 全文

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福島で五輪野球、世界連盟が難色 「内野が芝でない」via 朝日新聞

2020年東京五輪の野球・ソフトボールの試合会場として候補に挙がる福島県内の3球場について、世界連盟(WBSC)のフラッカリ会長が、グラウンドの内野部分が芝ではなく土であることなどを理由に難色を示していることがわかった。主会場は6日からの国際オリンピック委員会(IOC)理事会で人工芝の横浜スタジアムに決まる予定だが、福島開催の決定は先送りになる可能性が高まった。 野球・ソフトボールの福島開催を巡っては、10月に来日したIOCのバッハ会長が安倍晋三首相と面会した際、復興五輪の理念から、日本の開幕戦などを東日本大震災の被災地で開催することを提案。大会組織委員会は11月上旬、福島県で一部の試合を開催することを決めていた。 フラッカリ会長も当初、福島開催に前向きな姿勢だった。だが複数の関係者によると、11月19日に県営あづま球場(福島市)と開成山野球場(郡山市)を視察し、いわきグリーンスタジアム(いわき市)を含む候補の3球場すべて、内野が土であることや、設備が貧弱なことに難色を示したという。「土のグラウンドでトップレベルの試合をするのは日本ぐらいで、国際標準は内外野ともに芝。福島県内の球場が五輪にふさわしいのか、疑問符がついた」と関係者は明かす。 続きは 福島で五輪野球、世界連盟が難色 「内野が芝でない」

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福島第1原発「凍土壁」の失敗で東京五輪返上が現実味 via 日刊ゲンダイ

7月19日に開かれた原子力規制委員会の有識者会合で、東京電力が福島第1原発の汚染水対策の決め手となるはずだった「凍土壁」建設が失敗に終わったこと を認めた。本来なら各紙1面トップで報じるべき重大ニュースだが、ほとんどが無視もしくは小さな扱いで、実は私も見落としていて、民進党の馬淵澄夫の25 日付メルマガで知って慌てて調べ直したほどだ。 これがなぜ重大ニュースかというと、安倍晋三首相は13年9月に全世界に向かって「フクシマはアンダー・コントロール。東京の安全は私が保証する」と見 えを切って五輪招致に成功した。これはもちろん大嘘で、山側から敷地内に1日400トンも流れ込む地下水の一部が原子炉建屋内に浸入して堆積した核燃料に 触れるので、汚染水が増え続ける。 必死で汲み上げて林立するタンクにためようとしても間に合わず、一部は海に吐き出される。そうこうするうちにタンクからまた汚染水が漏れ始めるという、どうにもならないアウト・オブ・コントロール状態だった。 (略) 凍土壁は6月にほぼ完成したが、汚染水がなかなか減らず、規制委は「壁になりきらず、隙間だらけで地下水が通り抜けているのでは」と疑問を突きつけた。慌 てた東電は「凍土が形成されていないかもしれない箇所にセメントを流し込む」などの弥縫策をとったが、やはりダメで、19日の会合でついに「完全遮蔽は無 理」と告白した。つまり、安倍の大嘘を後付けのにわか工事で隠蔽しようとした政府・東電のもくろみは失敗したということである。 これが国際的に知れ渡れば、リオのジカ熱どころではない、選手の参加取りやめが相次ぐに決まっている。東京五輪は返上するしかないのではないか。 全文は福島第1原発「凍土壁」の失敗で東京五輪返上が現実味

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鳥越氏、安倍首相を「世界中にうそ」と非難 福島第1原発「コントロール」発言で via デイリースポーツ

ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が12日、都内で東京都知事選(14日告示)に立候補すると正式に表明した。原子力発電政策についての考え方について問われた際、東京五輪・パラリンピック招致の際に安倍晋三首相が福島第1原発からの汚染水が「アンダーコントロール(管理下)」にあると述べたことを「世界中にうそをついた」と断罪した。 原子力政策全般については「微妙な問題」としつつ、東日本大震災を受けての福島第1原子力発電所事故は「とんでもない災害を背負い込んだ」と所感を語った。その上で、「今でも汚染水は解決していない。汚染水の問題はアンダーコントロールと世界中にウソをつきました。今でも汚染水をタンクに詰め込んで並べている」と主張した。 続きは 鳥越氏、安倍首相を「世界中にうそ」と非難 福島第1原発「コントロール」発言で

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(核の神話:16)水爆汚染、日本を覆った 映画で告発 via 朝日新聞

[…] ■ビキニ被曝追う、南海放送ディレクター・伊東英朗さん  ぼくがビキニ事件に出会ったのは2004年です。それからずっと取材し、ほぼ1年に1本は番組をつくって放送しています。南海放送という愛媛県のローカル放送局ですが、当初は放送してもほとんど関心を持ってもらえなかった。ほぼ反応ゼロ。多い年は年間200本くらいの番組をつくりますが、これほど関心を持たれない番組はないと思いました。それでも毎年、毎年、放送し、さすがに公共の電波でここまで関心が持たれないもの、つまり誰も見ない番組を放送していいのか、個人の思いだけでやっていていいのか、もうこの事件はだれにも興味を持ってもらえないから無理かなと思っていた矢先に福島の原発事故が起こり、放射能や「ビキニ事件」に関心が集まった。  1954年のビキニ事件発覚から10年後に東京オリンピックが開かれ、日本人は事件のことを忘れてしまいました。2011年の福島原発事故の9年後にまた、東京オリンピックが開かれようとしている。また、忘れてしまうのでしょうか。  福島の原発事故が起きてからは、もうひとつ目的ができました。福島の今後をどう見るのか、どういうふうにしていけばいいのか。ここに重大なカギがあります。「ビキニ事件なんて古い話を追っかけてないで、今のことをやれよ。福島だろう、伊東さん」と言われることがよくあるんですけど、福島を考えるうえで、このこと(ビキニ事件)はすごく重大なこと。福島は過去から学ばないといけないのに、事件は全く解明されていない。被曝(ひばく)したら、そのX年後、人間はどうなるか。これは、残念ですが、乗組員たちが死をもって伝えているという厳しい現実があるんです。死んでるわけです。ぼく自身、今までに130人ぐらいの乗組員や遺族からしか聞き取りできていませんけれども、取材した乗組員の多くが亡くなってしまっている現実がある。ところが、全容は全くわかっていない。130人はアメリカの核実験で被曝した人の何万人分の1かもしれない。この事件の全容を解明することによって、福島で今後どういうことが起こりうるのかということがシミュレーションできる可能性があるかもしれない。  戦後、太平洋で104回の大気圏内核実験をしたアメリカ原子力委員会は、アメリカ国内でも人体実験をたくさんした。旧日本軍が中国で人体実験をした731部隊と同じようなことをやったわけです。勝手に放射線を浴びせたり、プルトニウムを注射したり……。その人たちが核兵器を造り上げた。(ビキニ環礁で)核実験をしていた1950年代当時の原子力委員会のトップは、(ルイス・)ストローズという人物でした。彼は元金融家です。よく「核の抑止力」なんて言いますけど、確かに政治的に見ればそういうところもあるかもしれませんが、造ってる人たちは、実はビジネスでやっていたんだということを認識しておかなくてはならないでしょう。 【第五福竜丸だけじゃない】 […] 第五福竜丸の被曝が発覚した1954年3月から10カ月間だけ、人や船や魚の放射能検査が実施されました。検査を受けた船は延べ2729隻です。それだけの船が汚染海域を通った可能性があるということです。その2年前の1952年には、すでにたくさんの船が爆心地付近の汚染海域にいたわけです。この年が重要なのは、アメリカが勝手に決めていたマッカーサーライン(太平洋の禁漁区域)が撤廃された。だから、日本の漁船が「さあ、マグロをとるぞ」ということで勇んで爆心地近くの漁場にまで乗り込んでいき、被曝させられた。第五福竜丸が最初の船でも何でもない。すでに被曝が続いていたわけです。たまたま、第五福竜丸という船の被曝がスクープされただけです。  それから、アメリカの核兵器実験は1946年から1962年まで続けられている。104回です。核実験期間中、魚の検査をしたり廃棄処分をしたりしたのは1954年の10カ月間だけ。それ以外の期間は検査せず、強烈な被曝をした魚も水揚げされた。そういったものを私たちは食べ続けてきたという現実があります。しかし、何が起こっているのか、どういう健康被害があったのかはわかりません。  それから、もう一つ。フォールアウトが日本列島に届いていることは明らかです。アメリカ原子力委員会は1日ごとに調べている。機密文書によると、1952年にはすでに世界の107カ所にモニタリングポストを設置しているんです。うち日本は5カ所です。フォールアウトが広がることを予測し、それが分かってて彼らはやり続けていたんです。どれぐらいの放射性物質が降ってきたかというと、沖縄の気象台に「17万カウント」という記録があることは知っていたが、実はそれどころではなかった。福岡が35万カウント、鹿児島が24万カウント、そういった雨が日本列島に降っていたんです。もちろん、その1日だけじゃなく、多かれ少なかれ降り続いていた。そういうものが土壌に付き、作物に含まれ、私たちが摂取し続けた。映画の制作過程で、当時の放射性物質が現在も残っていることも分かりました。  無農薬野菜を選んで、放射性物質を摂取しないように気をつけていても、ごく微量ですがストロンチウム90とかセシウム137とかが、土壌に残っている。ビキニ事件というのは第五福竜丸1隻が被曝した事件ではなく、日本人の多くが強烈な放射能の影響を受けていることが分かった。ただ、そのことでどんな健康被害が起こっているかの実態はよく分からない。死んだ人は何も言いませんから。今生きている人は、たいしたことなかったんだろうなと思うかもしれません。ぼくもそうなんです。でも、生き延びられたということの奇跡をぜひ感じてほしい。もっと言うと、爆心地(漁場)に通ったマグロ漁船、爆心地近くを航行した貨物船、捕鯨船の人たちは、ほんとに良く生き延びられたなあ、と。よく80歳まで生きてるなあ、ほんとに奇跡だなあと感じます。  映画「X年後2」に登場する関東在住の川口美砂さんは小学校6年生だった時に、高知県室戸市のマグロ漁船員だったお父さんを36歳で亡くされています。朝起きたら、突然亡くなっていた。そういう人が室戸に行くといっぱいいます。今回の映画では、川口さんが故郷の元船員や遺族ら70人に聞き取りをしました。それに密着したのが、この映画です。実は一番好きなカットがあります。それはラストシーン。川口さんがある被曝者(元船員)の方に出会い、「おんちゃん、何歳?」「83歳」「あ、うちの父ちゃんと一緒や」って言うところがあるんです。自分で撮影しながら涙が出そうになりました。「酒を飲み過ぎたから早死にした」と言われた川口さんのお父さんも生きていれば83歳。ああ、今、川口さんはお父さんに会ってるんだなあ、そのときすごく実感しました。  お父さんが亡くなると、12歳の川口さんは家計を支えるために働き始めました。「なんちゃーことなかったですよ」って川口さんはいつも明るく言うんです。でも、改めてインタビューでそのことを聞くと泣き始めた。その時は正直、カメラを止めようと思ったんですけど、それが彼女の素直な気持ちだと思ったので収録し、映画で見ていただくことにしました。ぼくだったら耐えられないですね。小学校の時に自分の親が突然死んで、胸に耳を当てたとか、体が冷たくなってるとか。やはり僕らが考えなくちゃならないのは、じゃあ、何でそうなったのかということです。そして乗組員の死は家族を絶望させ、地域を破壊していくことを考えなければならない。 【原爆を落とした人がいる】 […] もっと読む。

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五輪追加種目の予選 福島などで開催要請 via NHK News Web

遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は、東京大会の組織委員会の会長を務める森元総理大臣と会談し、東京オリンピックの追加種目の予選を、東日本大震災からの復興を目指す福島県などで開催するよう要請したのに対し、森氏は前向きに検討する考えを示しました。 (略) これを受けて、遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は 29日午後、組織委員会の会長を務める森元総理大臣と会談し、「福島県は、東日本大震災の被災地の中でもいちばんダメージの大きい地域で、福島県の内堀知 事からは、例えば、野球やソフトボールなどを開催できないかという要望をいただいている」と述べました。そのうえで、遠藤大臣は「予選は何試合かできると 思うので、福島県をベースにしていくつかの地方で開催する大会になれば、東京オリンピック・パラリンピックが、日本全体のオリンピック・パラリンピックに なる」と述べ、追加種目の予選を、福島県などで開催するよう要請しました。 これに対し、森氏は「福島県のことは当然考える必要があり、日本国民全体がオリンピック・パラリンピックに関心を持って喜んでもらえるなら、福島県だけでなく、地方で開催することも、十分意義のあることだ」と述べ、前向きに検討する考えを示しました。 地方開催で盛り上がり期待 遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は、記者団に対し、「ソフトボールや野球の予選ができて、日本中の多くの県で、自分のところで1試合 でも開催できるとなれば、その地域の盛り上がりも違ってくる。予算や日程の問題があるので、簡単ではないと思うが、できればいろいろな地域で予選を開催で きればありがたい」と述べました。 全文は五輪追加種目の予選 福島などで開催要請

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渡辺謙、新国立計画をチクリ「不思議なニュース」via スポーツ報知

俳優の渡辺謙(55)が8日、自身のツイッターを更新。2020年東京五輪・パラリンピックのメイン会場となる新国立競技場の建設計画について疑問を投げかけた。 […]  「建てちゃったから使わないと勿体ないと発電所を動かそうとする。事故が起きて人が住めなくなったことは、もう忘れたんだ。あちこちで火山は噴火してるのに」と東日本大震災で起こった福島第1原発事故を例にして、疑問を投げかけた。 全文は 渡辺謙、新国立計画をチクリ「不思議なニュース」 参考 渡辺謙 ツイート「不思議なニュース、…」via Twitter

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福島第1原発で命を落とした釣さんの勇姿 - 1F殉国者に黙祷 via TOCANA

(抜粋) ■ISによる日本人拘束事件の前日、釣さんは亡くなった 前回の記事でも 伝えたが、1月19日は、湯川遙菜氏と後藤健二氏の人質動画が公開された日の前日だった。その日の9時6分ごろ、Jタンクエリア用雨水受けタンクN0.2 の内面防水検査を請け負ったゼネコン大手、安藤ハザマの社員釣幸雄さんが、タンク内が暗かったことから天板部から太陽光を入れようとマンホールの蓋を動か したところ、その五十一キロという重量を支えきれず、もろともタンク内へ十メートルの高さを墜落した。 以下、1F内ER(緊急救命室)の所見。左気胸、左四・五・六肋骨骨折、右恥座骨骨折、不安定型骨盤骨折、左大腿部転子部骨折。1F内ERへの搬送時には意識があったという。 ■パフォーマンスのために設置された矛盾だらけの部門 さて、僕は除染ロボットの子守をやる前、1年以上にわたって「車両サーベイ」という部門にいた。この部門は、あらゆるヒトや物の出入りが厳しく制 限されている管理区域の境界で、日に500台を超えることもある工事車両の退域時に車体と運転手の汚染の有無を測定し外部流出を防ぐという守衛的モニタリ ングの業務であるが、それは実に建前にすぎない。それはとてもモニタリングと呼べた代物ではない自己矛盾をはらんでいるのだ。マスク、タイベック、下着、軍足といった管理区域外への持ち出しが原則禁止されている東電提供の装備品を車内に発見しては投げ出して無慈悲に没収するという見事な〝東電の犬〟を演じてみせる業務、それが車両サーベイだ。 この業務は震災収束後も遙かに続く復興ロードマップ上の短期的重大目標である「東京オリンピック」の成功を睨みつつ、構内環境や安定化事業の安全と機動性を確保する必用から、事故当初の非常事態の無秩序を労働法規の支配下の〝平常運転〟可能な“てい”に現場を適法化するため設置された法定ガイドラインの遵守を担保する要件のひとつであった。 東電が責任を負う安全対策というアリバイ工作部門として、対外パフォーマンスを演じると同時に、環境や事業の進捗、外部の目に対応して、東電の都 合次第で伸縮自在に運用される詭弁のツールであり、要は非常に矛盾に満ちた現場だった。日本の原発という、そもそもの存在論を顧みれば、存在する限り矛盾 は不可避であるどころか、矛盾であることがその存在目的でもあるのだ。この部門は原発事故現場でしか存在し得ず、また安定化プロセスの初期段階にしか必要 とされない、世界唯一の新設業務であり、矛盾だらけの原発業界の中でも特に矛盾だらけの1Fを象徴する滑稽な縮図だった。 (略) 釣さんは毎日個人線量計を鳴らしながらやってくる。といっても線量オーバーという意味ではない。個人線量計には、1F構内に原則として九時間以上滞 在することを禁ずる法令に従って制限時間が近づくと鳴動する機能があり、彼はいつもぎりぎりの時間に帰宅手段のデミオをサーベイしに来るのである。車に汚 染があれば除染を終えないと構内から出せないというのに、それを見込んでいるとは到底考えられないぎりぎりの時間にサーベイしに来る。汚染の可能性が高い 現場を移動する車両は構内保管し、通退勤には巡回バスなど別の車両を利用するのが常識だが、彼は現場車で入退域し続けた。一度アラームが聞こえない日が あって、退域時間はいつも通りなのに珍しいと伝えたところ、途端に彼は血相を変えて線量計を置き忘れた休憩所へ戻っていった。言うまでもなく構内では線量 計を肌身離さず持っていないと法令違反である。 運転者が身体サーベイ場へ移動するため降車する際には靴カバー着用が義務付けられているが、1F初心者がそれを怠りがちなのは無理もなく、その 際、乗車する足裏をサーベイメーターで測定し、次回からの靴カバー着用をお願いするのだが、釣さんは次回も靴カバーを忘れて直降りし、その後一週間ほどし ていま一度忘れた。 全文は福島第1原発で命を落とした釣さんの勇姿 - 1F殉国者に黙祷

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