【ワシントン時事】オバマ米大統領が設置した「米国の原子力の将来に関する有識者委員会」は29日、米国の使用済み核燃料について、地下深層に保管する最終処分場の建設の必要性を提言する中間報告書を発表した。
大統領はユッカマウンテン(ネバダ州)の核廃棄物最終処分場の建設計画を白紙撤回したが、中間報告が最終処分場の必要性を指摘したことで、改めてその政治判断が問われそうだ。
中間報告は福島第1原発事故が「かつてなかったほど、使用済み核燃料の問題に米国民の関心を向けさせた」と指摘。危険な核物質を安全かつ恒久的に管理する解決策を早急に見いだす必要性を訴えた。
◇ 英文記事:
・Volunteer Towns Sought to Accept U.S. Nuclear Waste by Obama Panel via Bloomberg