「フクシマの視点」 国や県より信頼できるのは「計測器」via 日経ビジネスon line

「もうノイローゼになりそう」伝わらない母親たちの叫び

藍原 寛子
2011年7月13日(水)

「今日、子どもを持つ同僚が『毎日放射線のことが心配で仕事が手につきません。避難が決まったら、仕事を辞めたい』と言ってきました。それを引き留める ことはできません。昨夜は、別のママから『転々と避難して、もう疲れました。どうしたらいいか分かりません』と相談を受けました。小さい子どもを持つママ 達は、みんなこんな状態です。新聞やニュースを見ても、苦しんでいる様子は取り上げられていないし、放射線の心配は忘れられているのかと思うくらいです。 お願いです。こんな状況、ママ達のこころを、全国に、そして世界に伝えて下さい」

「福島は、見捨てられている気がする」

東日本大震災から4か月。

郡山市で看護師をしている友人から、悲痛なメールを受け取った。このメールだけではない。特に子どもを持つ母親から、同じ訴えを聞くようになった。

「新聞やテレビが報じていない事実を、私たちに知らせて」。
「今、福島県はどれだけ危険なのか、真実を教えて」。
「避難した方がいいのかどうか、迷っている」。

そして、最後に「福島は、見捨てられている気がする」と。

続きは国や県より信頼できるのは「計測器」

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