福島知事選:前副知事の内堀氏当選 与野党4党相乗り via 毎日新聞

任期満了に伴う福島県知事選は26日投開票され、現職の事実上の後継で前副知事の内堀雅雄氏(50)=無所属=が、前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏 (62)=同=ら5人を破って初当選した。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、初めての知事選だったが、自民、民主、公明、社民の各党が内堀氏を 相乗り支援したため、選挙戦は低調で、投票率は過去2番目に低い45.85%(2010年42.42%)にとどまった。

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内堀氏は「県民党」を掲げて政党からの推薦は受けず、党首級の応援演説もなかった。だが、各党や業界団体が組織選挙を展開。これまでの県政の継承を掲げつつ、原発の廃炉作業を担うロボットを核に据えた産業政策を新たに打ち出すなど、県内全域で支持を広げた。

過去最多の新人6人による知事選となったが、復興政策では大差がなく、原発問題では6人とも福島第2原発も含めた県内全基廃炉を主張した。共産党 や新党改革が支援する熊坂氏は、内堀氏が言及を避けた県外の原発再稼働について反対を強調。前双葉町長の井戸川克隆氏(68)=無所属=は原発事故に伴う 避難指示・解除の基準見直しを訴えた。ともに内堀氏の批判票の取り込みを狙ったが、及ばなかった。【岡田英、小林洋子】

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