電気事業連合会の岩根茂樹会長(関西電力社長)が5日、就任あいさつのため青森県を訪れ、三村申吾知事に使用済み核燃料再処理工場(同県六ケ所村)の令和3年度上期竣工や高レベル放射性廃棄物最終処分場の選定に全力を挙げて取り組む考えを強調した。
同工場は現在、新規制基準に関わる原子力規制委員会の安全審査が大詰めを迎えている。岩根会長は「審査に迅速に対応し、工程管理、品質管理に万全を期す」と述べた。また、審査の長期化で東北電力東通原発(東通村)や電源開発大間原発(大間町)の再稼働、操業開始が見通せないことによる地元経済への影響について「共存共栄の精神で地域振興策に取り組む」と語った。
三村知事は「安全第一と地域振興を認識し、一層の責任と使命感を持つことが必要」と要請した。