【イベントのお知らせ】六カ所をめぐる状勢と放射線被曝による健康被害 via Go West Come West

●大阪: 講演「六ヶ所をめぐる情勢と放射線被曝」
Go West Come Westの第2回総会

・日時 12月8日(土)午後1時30分より
・場所 ドーンセンター(地下鉄谷町線・京阪電車「天満橋」駅
下車)
・参加費 500円

https://www.gowest-comewest.net/

●京都: 講演「六ケ所村の現状と放射線被曝による健康被害」
第6回京都市民放射能測定所まつり

・日時 12月9日(日)午後1時30分から
・場所 ウイングス京都(阪急烏丸駅または地下鉄御池下車)
・参加費 会員・避難者800円 一般1000円

http://nukecheck.namaste.jp/event/181209matsuri.html

【遠藤順子さんのプロフィール】

1959年 北海道釧路市生まれ
室蘭栄高校卒、室蘭工業大学化学科卒、弘前大学医学部卒
日本核医学会PET核医学認定医
日本医師会認定産業医
現在、津軽保険生活協同組合健生病院 非常勤医師
弘前大学で放射線被曝に関する集中講義を担当
2018年 六ヶ所村村長選挙に立候補して善戦

【主な著書】

・『放射線被曝の争点――福島原発事故の健康被害は無い
のか』緑風出版 (2016年)山田耕作さんや私との共著 第二
章「トリチウムの危険性」を担当

・『環境・地域・エネルギーと原子力開発-青森県の未来を考
える-』弘前大学出版会 (2013年)共著 第3章「内部被ばく
について~放射線科学の歴史から紐解く~」を担当

【主な論考】

・「トリチウムの危険性――汚染水海洋放出、原発再稼働、
再処理工場稼働への動きの中で改めて問われるその健康
被害」共著
http://blog.acsir.org/?eid=47

・「ミトコンドリア障害と心筋症、アルツハイマー病、 パーキン
ソン病、筋委縮性側索硬化症の関連について」
http://blog.torikaesu.net/?eid=64

【主な動画】

・「20120910 『内部被曝について~放射線科学の歴史から
紐解く~』前編」(後編はうまく見つかりませんでした)
https://www.youtube.com/watch?v=J67Wb1ZmQLo

・「核燃・だまっちゃおられん津軽の会 第13回市民講座『内
部被曝について-放射線科学の歴史から紐解く-』 2012.9.10」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/29932

・「遠藤順子20140803家族を放射能から守るために~国際
原子力組織の動きと内部被曝」
https://www.youtube.com/watch?v=rgUBXFeX-_o

・「【記録映像・前編および後編】世界が注目した六ヶ所村村
長選挙 」
https://www.youtube.com/watch?v=6NYWE1wQZW0
https://www.youtube.com/watch?v=fcS13P6156Y

・「青森県六ヶ所村長選 遠藤順子候補 開票中の事務所の
模様 2018.6.24」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/425591

【今回の講演概要】

皆さん、こんにちは。
私は、今年6月の六ケ所村村長選挙に「反核燃」の立場で
立候補しました。
六ケ所村は、日本原燃社員が人口の4分の1以上(人口約
1万人中、日本原燃社員約2700人)を占め、その家族や
関連会社を含めれば人口の6割以上を核燃関係者が占め
ています。
ですから、「核燃反対」を唱える候補が村長選で勝利できる
可能性はありません。
それでも私は、「放射能と生命は相いれない。それ故に、核
燃サイクル・再処理と第一次産業(漁業、農業)とは両立しな
い」と六ケ所村で訴えました。
実際に、再処理工場が本格稼働して大量の放射性物質が
海や空へ放出されたなら、それは環境中を循環し、海や大
気だけでなく、土壌も川も森も山も湖もすべてを汚染される
のです。
そこに暮らす人間のみならず、周辺の人々も海産物も農産
物も”安全”とは言えなくなります。
再処理工場の放出する放射能は、原発の比ではありません。
しかも、海に流されるトリチウムは、年間1京8,000兆ベク
レルという膨大な量で、これが合法的に放出されることにな
るのです。
福島第一原発敷地内のタンクに貯められている大量のトリ
チウム汚染水を海に放出するという話も持ち上がっていま
すが、許されることではありません。
トリチウムは「低エネルギーだから心配ない」とか「人体に影
響はない」とか云う人がいますが、そもそも内部被曝による
人体への影響はマンハッタン計画以来現在に至るまでほと
んど軍事機密とされてきたのです。
トリチウムは三重水素です。簡単に生物の構成組織内の水
素と入れ替わり、有機結合型トリチウムを形成します。昔か
らその作用を利用して様々な実験に使われてきました。
細胞の組織と結合したトリチウムがβ崩壊したとき、体の組織
の一部が破壊されます。遺伝子でも細胞膜でも酵素でもミト
コンドリアでも細胞質でもあらゆる部分でこのようなことが生
じ得ます。
ガンだけではありません。様々な病気が起こり得るのです。
「放射能による影響とは証明できない」とよく言いますが、疫
学的には明らかです。
トリチウムが大量に放出される原子炉周辺や再処理工場周
辺では、小児の脳腫瘍や白血病が増えています。
現在の権力側が、それを放射能による被害と認めたくないだ
けです。
原因不明の病気もたくさんありますが、最近、活性酸素に
よる人体への影響や病気との関係が徐々に解明されてき
ています。
低線量放射線が体内で発生させる活性酸素によっても、人
体の細胞膜が酸化されたりミトコンドリアが傷害されたりして、
様々な病気が起こり得るのです。実際、福島原発事故後に
アルツハイマー病やパーキンソン病、感染症などによる死亡
率増加が統計学的に証明されています。
このまま放射能が垂れ流され続ければ、人類のみでなく地
球上のあらゆる生命の危機が訪れると思います。
全ての生命の継続のためには、原発核燃をすぐにやめる以
外の選択肢はありません。
私は今後も医師として「放射能と生命は相いれない」と訴え
続けます。

「子ども脱被ばく裁判」会報第10号より引用(添付)
https://drive.google.com/file/d/1TLhAsBbswd1J1w14FvSzF37f_LcLSf18/view

 
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