Monthly Archives: May 2018

原発事故でリヤカーハウス暮らしに…ベテラン溶接工の「震災後」via WithNews

岩崎 賢一 朝日新聞記者 「仮設住宅は去年10月に閉鎖されましたが、私はその1カ月前に仮設住宅から追い出され、行くあてがないので致し方なく自作でリヤカーハウスを製作し、車中泊をしています」。福島第一原子力発電所の事故から7年が経とうとしていた3月上旬、こう書かれたメールが投書欄の窓口に届きました。iPadから送られたメールには写真が添付されていました。メールの送り主の人生を知りたくなり、福島県を訪ねました。 (略) 作ってみたら人力での移動困難だった  自称リヤカーハウスは、月極め駐車場の乗用車の停車スペースにきっちり収まる、小さな車輪4つを備えた倉庫のようなたたずまいでした。大きさは幅1320ミリ、長さ2320ミリ、高さ2070ミリ。 「鋼材買って、切ったり溶接したりする道具はリースをして……。タイヤ1個2万円しました。1個200キロまで大丈夫だから800キロ近くまで載せられますよ」 角パイプで骨組みを、住宅の外壁材として使われているサイディングボードで壁を作ったといいます。 「でもね、冬、結露がひどくてね。結局、キャンプで使う銀色の防寒シートを張りました」 (略) ドアにはレースカーテン、左右の内壁には日用生活必需品がぎっしりぶら下がっていました。上部の四隅には通気口があります。暖房や電気はありませんが、高反発のウレタンマットや羽毛ふとんを積んでいました。 リヤカーハウスというだけに、人力で引けると思われるかもしれませんが、私が前後に動かそうとしてもびくともしません。 (略) 川上さんは2011年3月11日、福島第一原発の構内で、溶接の仕事をしていて被災していました。 福島第一原発で作業中に3.11  「あの日はね、福島第一原発の地下にある配管を支えるための溶接工事をトンネルのようなところでしていたんですよ」 あの日の午後は、放射線が高い場所での作業に備え、プレハブの事務所で放射線管理の教育を1時間ほど受けていたそうです。その後、バスで構内を移動し、再び作業現場近くに着いた時、激しい揺れに襲われました。 (略) 「もし原発なら30キロ圏内はダメだな」 その後は、車で葛尾村の知人の親戚宅、そこでもサイレンがなると福島市内のあずま総合体育館といったように、避難先を転々としました。 今も大切に保管している被災証明書と罹災証明書の現住所欄を見せてもらうと、浪江町の知人宅の住所が書かれ、馬場有町長の公印が押されていました (略) 「仕事ありますか」 仕事は数日後見つかりました。福島第一原発でした。 放射線管理手帳の記録には、5月3日から福島第一原発で作業をしていたことが記されていました。お盆休みの後は、敦賀の原発へ出稼ぎに出ました。 東電からの賠償金は、震災後まもなく仕事を再開し、また川上さん自身が所有する土地建物がなかったため、1年間で134万円ほどだったそうです。 浪江町から仮設住宅に入れるという連絡を受け、住居はなんとか確保できましたが、1年が過ぎると、出稼ぎの仕事で声がかかる数が大きく減りました。 (略) 「いわき市の小名浜で育ちましたが、おやじが飲んで暴れてね。19歳のとき、家出をして沖縄に行きました。ホテルのウェイターや鉄工所のアルバイトをして暮れしていました。食うのに困るため、溶接の技術がいかせる仕事が神奈川県や栃木県の自動車工場であると、期間工として出稼ぎをしていました。30代半ば、沖縄の居酒屋でホール主任をしたこともありました。ただ、もの作りが好きでね。鉄工所の溶接の日雇いのアルバイトに戻りました」 年齢を重ね、40代後半になったある日、いわき市内で暮らす異父兄を訪ねたそうです。 「働くところがないんだ」(川上さん) 「それなら俺のところに来たら」(異父兄さん) 異父兄は、原子力発電所うや火力発電所、ボイラーなどの溶接の仕事に携わっていました。 「仕事がある時に呼ばれ、1~2カ月仕事をやって、その後3カ月仕事がないとか……」 敦賀原発や福島第一原発、東海第二原発といった原子力発電所の溶接現場を主に回ったといいます。2009年に知人の浪江町の家に引っ越すまでは、いわき市内から出稼ぎに出ていたそうです。 (略) 今の生活は、2日に1回程度の割合で、1回100円の入浴施設に行って1日過ごし、他の日は公共施設のロビーで過ごしたり、タブレットが使える無料wifiがある商業施設で過ごしたりしているそうです。 食事は朝夕2回のカップ麺でしたが、最近はコンビニエンスストアでお弁当を買うこともあるそうです。寝る前にアイスクリームやプリンを食べるのを楽しみにしています。 「全国の発電所で溶接の仕事をしているという誇りは失っていない。そこまで自暴自棄にはなっていませんよ。次の仕事がまた来るんじゃないかなと思って過ごしています」 (略) … Continue reading

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まだ原発事故は続いている 止まらない汚染水の流水に進まない廃炉計画の今 via AERA.dot

福島県にある東京電力福島第一原子力発電所の事故が起こって7年が過ぎた。炉心溶融(メルトダウン)によって溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の詳しい様子はいまだにわからず、放射性物質に汚染された水も増える一方だ。事故はまだ続いている。毎月話題になったニュースを子ども向けにやさしく解説してくれている、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』に掲載された、朝日新聞編集委員・上田俊英さんの解説を紹介しよう。 (略) 3号機の建屋の最上階では、カマボコ形のドームの設置工事が進んでいた。外部に放射性物質が飛び散るのを防ぐ設備で、2月21日に完成した。今年の秋には、この建屋内のプールにある使用済み核燃料の運び出しが始まる予定だ。 注)放射性物質=生物の細胞を傷つけ、病気の原因ともなる「放射線」を出す物質のこと。 ■溶け落ちた核燃料の状況は不明 しかし、こうした作業は、本格的な廃炉作業を始める準備に過ぎない。 炉心溶融を起こした1~3号機では、燃料デブリの一部が原子炉を突き抜け、原子炉を囲む格納容器の底にたまっている。格納容器の内部をロボットや遠隔操作カメラで調べる調査は2017年1月に始まった。そして、これまでに2、3号機で、燃料デブリが確認できた。 しかし、調査場所はわずかで、燃料デブリもほんの一部が見えただけだ。いったいどこに、どれだけ、どのようにたまっているのか、まったくわかっていない。 (略) 建屋の周囲の井戸から地下水をくみあげる「サブドレン」も続けられている。それでも、雨が少ない日でさえ、1日100トンほどの地下水が建屋に流入し、放射性物質に汚染された水が増え続けている。 東京電力は放射性物質の大半を取り除いた水を敷地内のタンクにため続けているが、今の技術では、放射性トリチウム(三重水素)は取り除けない。 敷地内に林立する汚染水の貯蔵タンクは現在、約850基。110万トン分の容量があるが、すでに約104万トンが埋まっている。このうち約85万トンは放射性トリチウムを含む水で、残りは多種の放射性物質をまだ含む、汚染がより深刻な水だ。 東京電力は2020年のうちに地下水の流入を止め、建屋内の汚染水をほぼゼロにする計画だが、流入を止められるかどうかは、わからない。 (略) 燃料デブリは放射能がきわめて強く、人は近づけない。放射能が弱まるまで10万年程度は人間社会から遠ざけておく必要があるが、保管場所や処分方法は決まっていない。 その後の原子炉や建屋などの解体については、今の国と東京電力の廃炉の計画には、項目さえない。 全文はまだ原発事故は続いている 止まらない汚染水の流水に進まない廃炉計画の今

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Hundreds of Workers Have Fallen Ill Due To Work At Pantex Nuclear Plant via HPPR

By JONATHAN BAKER • MAY 1, 2018 Many hundreds of workers have fallen ill due to work performed over the years at the Pantex nuclear arms facility northeast of Amarillo. As The Fort Worth Star-Telegram reports, since an employee compensation program began in 2000, over … Continue reading

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Contra Costa supervisors want soil tested for radioactivity via East Bay Times

MARTINEZ — Contra Costa County supervisors today called for additional soil testing in the wake of recent revelations that  potentially radioactive dirt was shipped to a landfill near Pittsburg. The board’s action followed newspaper reports that the federal Environmental Protection … Continue reading

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Fukushima Power Plant Dilemma: What to Do With More Than 1 Million Tons of Radioactive Water via The Weather Channel

[…] Currently, over 1 million tons of contaminated water are stored in the tanks, Wired.com reports. Tokyo Electric Power Company, or TEPCO, the utility that owns the plant, has to build a new storage tank for the toxic water every four … Continue reading

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【中通りに生きる会・損害賠償請求訴訟】via 民の声新聞

[…] 当時から今も続く「選択」の日々。「この道路は歩いて大丈夫だろうか。この木の下に立っていても良いのだろうか。ここは落ち葉が積もっているから避けて通る方が良いんじゃないか。きれいな花の周りは除染しているのだろうか。このホウレンソウはわが子に食べさせて大丈夫なのだろうか。学校の屋外プールでの授業を受けさせても良いのだろうか。毎日毎日、頭から離れません。私の判断の誤りで、取り返しのつかない事になったらどうしよう。いつも不安におびえています」。 少しでも安全な所へ、と沖縄に保養に出掛けた事もあった。公的制度も確立されず県外避難は叶わない。今も福島市で子育てする事で本当にわが子に健康影響が出ないのか葛藤は続いている。そんな日々は当然、疲れる。「原発事故の無い、遠い遠い所へ逃げ出して、何も心配せずに暮らしてみたいと、いつも感じています」。 被告・東電の代理人弁護士は、あたかも女性原告に正しい知識が不足していて、抱いている不安や心配は科学的根拠に基づかないものだと質す。水道水や福島産の食材をわが子に与えない事も、甲状腺検査での「A2判定」が将来、悪性化しないかと心配する事も、全て否定してみせる。しかし、「専門家による科学的な情報に接する事で不安が緩和されるという事はありませんか」と問われた原告の女性は明確に答えた。「ありません」。 […] 双葉郡浪江町津島に生まれ育ち、その後長く福島市で生活している70代女性は、原発事故によって故郷を奪われ、穏やかな日常も汚された。故郷にも福島市にも降り注いだ放射性物質。 […] あれほど元気で活発だった愛犬が原発事故後に心臓疾患や白内障を患って死んだ。自身も、原発事故前は病気らしい病気などしたことも無かったのに白内障の手術を受け、甲状腺にはのう胞が見つかった。夫は肺腺ガンと診断された。それらと原発事故との因果関係を立証する事など出来ない。しかし、全く関係無いとも言い切れるのか。夫とともに畑を〝除染〟した際、大量の放射性微粒子を吸い込まなかったとなぜ言い切れるのか、疑問は残る。「(愛犬の)解剖をお願いして、どのくらい放射性物質を取り込んでいたか調べてもらえば良かったと悔やんでいます」。 確かに、汚染や被曝リスクを理由に福島市内での家庭菜園は禁じられていない。しかし、原発事故直後、空間線量が1・5μSv/hもあった事、有機肥料で育ててきた土が除染で根こそぎ取り除かれてしまう事などを考え、あきらめることにした。それも、被告・東電の代理人弁護士に言わせれば「大げさ」な判断。それどころか「平常通りに暮らしている人もいるというのはご存じでしょうか」とまで言う。それに対し、原告の女性はこう反論した。 「平常通りに暮らしているように見えても、心までは見えませんから。皆さんがどういうお気持ちで暮らしているかは分かりません」 […] 畑の除染を巡っては、家族間で意見が対立。言い争う事もあったという。「原発事故が無ければ、家族みんなで『日本一の美味しい果物作り』に頑張っていました。土がいまだに2000Bq/kg以上あるので私は除染して欲しかったけれど、夫や子どもは反対してまとまりませんでした。畑の一角に仮置き場を設けなければならないし、有機肥料で育てた土を失い、除染作業で木の根を傷つけられても補償されないからです。今では畑の汚染や除染を口にする事も出来なくなりました」。さらに「保養」の必要性にも言及した。「福島で生きていかなければならない、福島で仕事をしなければならない不安とストレスを、放射能の無いきれいな土地で思い切り空気を吸って解消するためにも、保養は必要なのです。健康に影響無いと言われても、そこに放射能があるというだけでストレスなのです」。 […]   全文

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原発の安全協定って? 地元に事前了解権 「福島」後は対象拡大の動きも=回答・岩間理紀 via 毎日新聞

なるほドリ 東日本大震災で停止し、再稼働(さいかどう)を目指している東海(とうかい)第2原発(茨城県東海村)で新しい安全協定(あんぜんきょうてい)が結ばれたと聞いたよ。そもそも安全協定って何なの?  記者 原発を持つ電力会社と地元自治体が、住民の安全のために結ぶ「原子力安全協定」のことですね。事故の際の連絡方法や自治体の立ち入り調査の権限など、原発ごとに具体的な約束を定めています。  Q でも、協定は原発ができた時からあるよね。再稼働で何が問題になるの?  A 多くの協定で決められている「事前了解権(じぜんりょうかいけん)」です。再稼働や新増設(しんぞうせつ)といった重要な動きがある場合、あらかじめ自治体から同意を得ることを指します。安全協定に法的拘束力はなく、紳士(しんし)協定なのですが、守らないと地元の信頼を失います。このため事前の自治体同意なしに再稼働した例はなく、事実上、原発を再び動かすための条件なのです。 (略) 電力会社にとっては同意を得る相手が多いほど再稼働のハードルが上がるため、認めたくないのが本音でした。  Q 今回の協定は何が新しいの?  A 東海第2原発を運営する日本原子力発電が、立地する東海村だけでなく、水戸市を含む周辺5市とも安全協定を結んだ点です。「実質的に」という表現ながら、事前了解権を全国で初めて周辺自治体にも拡大して認めることになりました。ただ自治体間の意見が分かれた場合の対応など、協定をきちんと機能させるための課題が残っています。(科学環境部) 全文は原発の安全協定って? 地元に事前了解権 「福島」後は対象拡大の動きも=回答・岩間理紀

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Lawsuit filed over ex-nuclear weapons plant converted to refuge via FOX31

DENVER — A plan to allow the public onto the outskirts of a former nuclear weapons plant that’s now a wildlife refuge ran into another court challenge Tuesday. Environmental and community activists filed suit in federal court saying the Rocky … Continue reading

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Storage plan for spent fuel adds to nuclear debate via Los Angeles Chronicle

ALBUQUERQUE, N.M. — A plan to temporarily store tons of spent fuel from U.S. commercial nuclear reactors in New Mexico is drawing fire from critics who say the federal government needs to consider more alternatives. Dozens of people packed a … Continue reading

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ロシアにて、海の上の原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」が完成 via BIGLOBE ニュース

(抜粋) 2010年に資金不足で開発が止まってしまい、2012年に新たな契約により開発を再開したロシアの海上原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」。2016年の稼働開始を目指していましたが、2018年になりやっと完成しました。 アカデミック・ロモノソフが原子炉2基で生み出す電力は最大70メガワット、住民20万人の街の電力をまかなえます。移動ができる原子力発電所ということで、近くに停まれる港がなく、燃料が運べない極東や極北の地域での作業などに活用されます。 そんな巨大な発電所は、4月28日、2台の船により曳航(他の船に引かれて航行)され、サンクト・ペテルブルグに無事進水しました。現在はバルト海を進み、ロシア・ムルマンスクへ燃料を求めて向かっています。そして2019年には、ロシアの北極圏にある港湾都市ペヴェクに到着する予定となっています。 ペヴェクには築44年になるビリビノ原子力発電所と、さらには築70年になるチャウンスカヤ汽力発電があるのですが、アカデミック・ロモノソフはこれらの発電所をサポートすることになっています。 一方、安全性に反対の声も国際環境NGOグリーンピースはこのアカデミック・ロモノソフのことを「氷上のチェルノブイリ」や「原子力タイタニック号」と呼び、大惨事が起こったときのことを危惧しています。同団体で原子力に詳しいジャン・ハヴァカンプ氏いわく、最大の懸念材料のひとつは「船体の底が平らなこと」と言います。そのおかげで、浅瀬に乗り上げず海岸線に近付くことができる反面、自ら推進力を生むことができず、嵐に弱いのだそうです。 グリーンピースは、船を停止させようという嘆願書を提出するためのキャンペーンを開始。これをペヴェクに送るつもりでいます。そこで船を建造したROSATOMはムルマンスクへの寄港を中止し、真っ直ぐペヴェクへ船を向かわせることにしました。これなら、万が一の事故が起こっても人口が少ない北極圏で起こることになり、被害が抑えられると考えたのです。 全文はロシアにて、海の上の原子力発電所「アカデミック・ロモノソフ」が完成  当サイト既出関連記事: Russia’s ‘nuclear titanic’ sets off for Norway coast via The Local

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