東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県から新潟県に避難した被災者が国と東電に損害賠償を求めている訴訟の第15回口頭弁論が25日、新潟地裁(今井弘晃裁判長)で初めて本人尋問があり、30代の女性が「子どもたちの心に深い傷を作った。国や東電は『真摯な対応』が口癖だが、きちんと償うべきだ」と訴えた。
弁論では、福島県南相馬市の自宅が全壊し親子で避難しているこの30代女性も含め、3人の男女が証言した。30代女性は当時小学1年の長男が「南相馬で仲良かった友達に会えなくなった寂しさから精神的に不安定になり、急に泣き叫んだことがあった」と避難所での様子を語った。
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