原発で幸せですか 論説委員室 慶山充夫 via 神戸新聞

(抜粋)

この映画は連帯のメッセージになるだろう。全国で巡回上映中の「日本と原発」。

原発差し止め訴訟に取り組み、全国の原発訴訟を主導する弁護士の河合弘之氏が、自らメガホンを取った。

被爆国の日本がなぜ、原発大国に。きっかけは1953年の米アイゼンハワー大統領演説だ。米ソ冷戦下での「アトムズ・フォー・ピース」で知られ、日本は核を「平和の火」として受け入れる。

映像は震災で生活を破壊された人たちの苦しみを映し出し、関係者のインタビューを交えて事故の背景に迫る。

いったん暴走した原発は人の手に負えない。双葉郡浪江町請戸(うけど)の映像が物語る。

原発10キロ圏が強制退去となったが、津波に襲われた被災者は海水やがれきに阻まれ取り残された。放射線量は高くなかった。生きている人もいたが、1カ月後の捜索再開で全員、遺体で見つかった。

映し出される「原発震災」の実態は胸に迫る。今も約12万人が避難したままだ。

「深刻な原発事故が起きたのに原発を再稼働させようとする動きが止まらない。正義と国の政策が別の方を向いている。この乖離(かいり)を正すために作った」。河合氏は毎日新聞との会見記事で語っている。

全文は原発で幸せですか 論説委員室 慶山充夫

This entry was posted in *日本語 and tagged , , , , , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply