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Daily Archives: 2015/02/22
福島第1原発:汚染水が港湾内に流出 排水路濃度70倍 via 毎日新聞
東京電力は22日、福島第1原発構内にある雨水などを海に流す排水路から、高濃度放射性物質を含む汚染水が港湾内に流出したと発表した。流出した汚 染水には、ストロンチウム90などのベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり3000ベクレル含まれていた。東電は排水路をせき止めるなどの対応を とったうえで、「港湾内には流出したが、外の海への流出はない」としている。汚染水を貯蔵するタンクからの漏えいは確認されておらず、東電が汚染水の量や 出所を調査している。 東電によると、この日午前10時ごろ、地上のタンク周辺にある排水路で、放射線量の異常を知らせるモニターの警報が鳴った。排水路から取水して濃度を確認したところ、最大で1リットル当たり7230ベクレル含まれていた。この場所で普段検出されるおよそ70倍という。 続きは 福島第1原発:汚染水が港湾内に流出 排水路濃度70倍
『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』を読む――原作者による反論本は問題描写に決着を付けたか? via おたぽる
(抜粋) 本書の中心テーマとなる「鼻血描写が根拠のないデタラメかどうか」は、第3章『「鼻血問題」への反論』と第6章『内部被曝と低線量被曝について』で雁屋氏なりの具体的な反論が試みられている。 ■“鼻血シーン”掲載後の反響はどうだったか? “鼻血シーン”掲載後の反響については、第1章『なぜ、私はこの本を書いたのか』に詳しく書かれている。各マスコミやインターネットユーザー、大臣 などから寄せられた多くの声に対し、雁屋氏は「非難とか批判というものではなく、『美味しんぼ』という作品と私という人間を否定する攻撃だったと思いま す」と述懐している。そうした批判の声を雁屋氏は「感情的に、それこそ人々をあおり立てるだけで、鼻血と放射線の関係について、まともな議論をしないから です」と切り捨てる。ただ本書には記されていないが、「スピリッツ」連載にて“鼻血シーン”が炎上した際には、ネット上で雁屋氏に対して「よくぞ真実を 語ってくれた!」と賞賛する声も決して少なくはなかったことを付け加えておきたい。 なお「スピリッツ」の編集部員は“鼻血シーン”掲載号の発売後、殺到する苦情処理に追われて編集作業に支障が生じるようになり、あわや休刊しなけ ればならないところまで追い詰められていたそうだ。業務に支障が出るほど激しいクレームの電話について、本書によると、雁屋氏は「そんな電話をかけてくる のは、普通の人間ではない、どこかの団体か組織に属する人間、プロフェッショナルの人間だろう」と考えていたとのこと。 雁屋氏はそんな状態でマスコミからの取材を受けても悪い結果しか生まないからと沈黙を選び、事態が沈静化した現在になって本書を発表したという。 ■“鼻血”の根拠は明確になっているのか? 雁屋氏や取材同行者、そして『美味しんぼ』本編にも登場した井戸川 克隆氏(双葉町の前町長)などは、鼻血や耐え難い疲労感といった症状に見舞われたという。雁屋氏は数々の実験・調査データを引用し、自身の推測もまじえな がら「鼻血が出ている人がいる」ことと「鼻血が出るメカニズム」について語っている。 鼻血が出ている人が多いことは、2012年に福島県双葉町で行なわれた疫学調査をもとに、他県(宮城県・滋賀県)と比べて、双葉町では「体がだる い、頭痛、めまい、目のかすみ、鼻血、吐き気、疲れやすいなどの症状」が有意に多いことをデータで示した。ほかにチェルノブイリ周辺で実施された調査など も引用しながら原発事故と鼻血(を含む諸症状)の関連性を示唆している。 (略) しかし本書第4章『福島を歩く』において雁屋氏は『美味しんぼ』110巻を実例に挙げ、「風評被害と戦ってきたのは、私だ」と述べている。 これはたしかに一面の事実を含むものだ。「福島の真実編」の前半パートとなる当該巻(110巻)では、主人公の山岡たちが福島県産というだけで農作物が売れない現状を目の当たりにし、「風評被害を何とかしなくては」という思いが福島取材の重要な指針となっている。 また、本書においては第4章・第5章『福島第1原発を見る』を中心に、雁屋氏の福島県への熱い思いが語られている。取材開始した当初はまだどんな 描写にするか決めておらず、現地で出会った人々から話を聞き、実際に福島第一原発を取材する中で危機感を強めていったという。「捕った魚を出荷できない 『宝の海』」「福島の海をけがし続ける大量の汚染水」「原発に反対したら、危険人物」など――詳細は書かずとも見出し項目名だけで、雁屋氏が現地取材に よって感じた“被災地の苦悩”をある程度推し量ってもらえることと思う。 そうした人々の声を知った上で、雁屋氏は「福島を応援すればそれでいいのか」と語る。『美味しんぼ』原作を執筆するにあたって葛藤は大きく、汚染 された土地や農作物を作中に描くにあたって「私の心は千々に乱れたのです」「とにかく、本当に辛かった」と本書中で何度も心情を吐露している。だが雁屋氏 はそれを描ききった上で、「福島は安全」と喧伝する電力会社・政府・マスコミ・学者たちを痛烈に批判する。最終的に「福島の人たちよ、自分を守るのは自分 だけです。福島から逃げる勇気を持ってください」と本書を締めくくっている。 住み慣れた先祖伝来の土地を離れても、人さえ生きていれば復興はできる。大事なのは「土地としての福島の復興」ではなく、「福島の人たちの復興」 であると雁屋氏は考える。そんな思いが行き過ぎて作中の「福島に住んではいけない」という過激なセリフに至り、その部分だけが一人歩きして大騒動になった ――という経緯が本書を読むとよくわかる。 全文は『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』を読む――原作者による反論本は問題描写に決着を付けたか? 当サイト既出関連記事: (表現のまわりで)「鼻血問題」への思い 「美味しんぼ」原作者・雁屋哲さん via 朝日新聞 色々と via … Continue reading
中間貯蔵施設への搬入容認へ 福島県と2町、近く表明 via 朝日新聞
(抜粋) 取材に対し、地元自治体の関係者が明らかにした。それによると、県が24日に2町を含む同県双葉郡8町村の首長に搬入を認める方針を説明。翌25日に望月義夫環境相と竹下亘復興相が県内で県、2町の幹部と会い、安全協定を結ぶ日程で詰めの協議をしている。 政府は3月11日までの搬入開始を目標としているが、東日本大震災から丸4年の節目の直前に汚染土を搬入することに一部の地元住民が反発しており、地元側には同日より後の搬入開始を求める意見もある。 県と2町側は昨年9月、施設建設を受け入れる方針を政府に伝えた。その際、搬入容認の条件として、汚染土を30年以内に県外で最終処分することの 法制化など5項目を提示。関係者によると、そのうち最後まで残った安全協定の政府側原案に、地元側が搬入停止を求めることができると明記された点などを県 と2町が評価し、政府が最初の1年間の搬入作業としている「試験輸送」を認めることにしたという。 全文は中間貯蔵施設への搬入容認へ 福島県と2町、近く表明
河北春秋 via 河北新報
「悲惨な状況をはね返そうとする人間の美しさを表現したかった」。脚本家の倉本聰さんが、福島をテーマにした舞台『ノクターン-夜想曲』に寄せた思いを本紙で語っていた。「今、現に古里を追われている人々を傷付けないか」。細部に目を凝らし、改稿を重ねた ▼現場から逃げだした原発労働者、患者を残して避難するかどうか判断を迫られた看護師…。登場人物に投影されて「理不尽」が浮かび上がる。声高に原発を批 判することもなく、物語は静かに1億年後の海底で終わる。原発が生む放射性物質が遠い未来まで残ることを暗示する▼無害化されるまで数万年を要する「核の ごみ」。原発再稼働の条件として、その処理対策を明確にせよ、と日本学術会議が提言するという。政府と電力会社、科学者による「原子力ムラ」の病弊を白日 の下にさらしたのも原発事故だった (略) ▼政府と企業が最大スポンサーである状況は変え難いにして も、科学者には社会に寄り添い、議論を喚起し続ける責任がある。「安全」にも利害関係があってはならない。 全文は河北春秋