東京電力福島第1原発事故を巡り、東京第5検察審査会が「起訴相当」と議決した同社の勝俣恒久元会長(74)ら3人について業務上過失致死傷容疑で再捜査を進めている東京地検は24日、10月末だった当初の捜査期限を3カ月延長すると審査会に通知した。新たな期限は来年2月2日。
地検は「必要な捜査が残っているため」としている。検察審査会法は、起訴相当議決が出た場合、再捜査し3カ月以内に判断を示すよう求めているが、必要な場合はさらに3カ月を超えない範囲で延長を認めている。
審査を申し立てている福島原発告訴団は「十分な時間をかけて再捜査してほしいという告訴人らの意向に沿うもので歓迎する」とのコメントを出した。【吉住遊】
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東京地検が捜査期間を延長したことは、私たちにとって歓迎すべきことです。
地検がより詳しい捜査を尽くしてくれると信じます。
そのうえで、事故の責任を負うべき四人を起訴し、司法の場で真実を明らかにし、責任を追及して欲しいと思います。事故の被害者はみんなそれを望んでいます。
福島原発告訴団団長武藤類子