「美味しんぼ」に「風評被害を招く」と批判 スピリッツ編集部がコメント via ねとらぼ

「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」と編集部。

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作中では主人公らが鼻血を出したり疲労感を覚えたという描写があり、双葉町元町長の井戸川克隆氏も登場して同様の症状があるとして「福島では同じ症状の 人が大勢いますよ。言わないだけです」と語った。作中では医師が「放射線と鼻血を関連づける医学的知見はありません」と語る場面があり、両者を直接関連づ けてはいないものの、「福島に行くようなってからひどく疲れやすくなった」と登場人物が話すシーンなどがあり、不安をあおっているとも受け取れる描写が ネットユーザーから批判されている。批判の声はTogetterなどにまとめられている。

同誌の編集部は「鼻血や疲労感の表現は、綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」とコメントし、鼻血や疲労感が放射能の影響によるものと断定する意図はないと説明している。

全文は「美味しんぼ」に「風評被害を招く」と批判 スピリッツ編集部がコメント

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(抜粋)

記者から現地の放射能被害について聞かれると、雁屋さんは、目に見えないのが怖いとして、自らの体験をこう語った。

「取材から帰って夕食を食べている時に、突然鼻血が出て止まらなくなったんです。なんだこれは、と。今までの人生で鼻血なんて出すことはほとんどなかったので驚きました。その後も夜になると鼻血が出るということが何日か続きました」

病院に行っても、放射能とは結び付けられないと言われたというが、雁屋さんは、さらに疑問を投げかける。「取材後にすごく疲労感を感じるよう になった」といい、同行スタッフや当時の福島県双葉町の町長も、鼻血や倦怠感に悩まされていたとした。現地の子供たちもだるさを訴えていたとし、「あの周 辺は人は住んではいけない所になってしまった」と漏らしている。

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確かに、非常に高い放射線量を浴びると、被ばくの症状として、鼻血が出たり倦怠感に襲われたりするとは報じられている。福島民報の2012年4月 22日付記事によると、放射線医療の専門家は、500ミリシーベルトから1シーベルトの放射線を浴びると、このような「急性放射線症」の症状が出るとし た。しかし、福島の人たちはそれほどの放射線を浴びておらず、鼻血もそれが原因ではないとしている。

ただ、広島などの被爆者や原発作業員らには、こうした症状がみられると週刊誌などでは報じられている。極度の疲労や倦怠感を訴える症状は、「ぶらぶら病」と呼ばれているという。

雁屋さんは、今回のインタビューで「原発の敷地内にも入りましたが、すさまじい破壊でした」と明かしている。

当サイト既出関連記事:「美味しんぼ」原発問題に挑戦? 事故に揺れる福島県の食事情を描いて波紋 via J-CASTニュース

参考リンク: 「スピリッツ22・23合併号の『美味しんぼ』に関しまして」via 小学館コミックSpinet

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