東京電力福島第1原子力発電所事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が18日、福島市で開かれた。 18歳以下(震災当時)を対象とした甲状腺検査の1次検査で初めて、がんの疑いがあり「直ちに2次検査が必要」と判定されたのは、16~18歳(同)の女 子1人と報告された。
調査主体の福島県立医大によると、この女子は、細胞や血液を詳しく調べる2次検査中。詳しい年齢や住所は明らかにしていない。
検討委終了後の記者会見で、県立医大の鈴木真一教授は、原発事故の放射線との因果関係について「2次検査中で、がんかどうかの診断結果も出ていないので、今は答えられない」と述べた。
(中略)
前回9月の検討委の段階では、1次検査を終えた約8万人のうち、B判定だった1人が2次検査の結果、がんと報告されたが、県立医大は、甲状腺の状態から「原発事故以前に発症していた可能性がある」として、因果関係を否定している。〔共同〕
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甲状腺の状態から「原発事故以前に発症していた可能性がある」と言うような発言と同時に、その甲状腺の状態と、がんとの因果関係を推測する「仮説」そのものが間違っている可能性があることも言及していただきたい。症例がこうしてあるわけですから。