ネット会議:原発・原爆を学び伝え…南相馬と長崎の高校生 via 毎日jp

東京電力福島第1原発事故に見舞われた福島県南相馬市の県立原町高と、原爆を投下された長崎市の私立活水(かっすい)高の生徒が4日、インターネット会議システムを使って、原発事故や原爆の被害をどう伝えていくかについて意見交換した。原町高生は被災地からの情報発信を報告、活水高生は核兵器廃絶活動や平和学習について紹介した。【高橋秀郎】

(中略)

原発から10キロの浪江町から避難している沼能(ぬまのう)奈津子さん(3年)は「避難生活がどうなるのか見通しが立ちませ ん」と報告した。高山風優香(ふゆか)さん(3年)は「どれくらい被ばくしているのか。将来の赤ちゃんがどうなるのか。全てが不安ですが、前に進むしかな い」と語った。

活水高生は、広島と長崎で被爆した故山口彊(つとむ)さんの手記「二重被爆−原子雲の下に生命を伏せて」と同校の「平和宣言」を朗読。司会の宮本佳奈さん(2年)は「手を取り合ってこれからの世代に伝えていきましょう」と結んだ。

長崎市の被爆者で福島の高校生と交流している広瀬方人(まさひと)さんは「放射能被害を起こさない運動をしてきたのに、再び不安にさらされる人を出してしまった。おわびしたい気持ちだ」と語った。

南相馬の会場を訪れた若松さんは「福島の問題は進行中です。長崎から学ぶことはたくさんあります。若いみなさんの支援をいただきたい」と語った。

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