レイシズムに取って代わったもの via Blogos

3月の震災後、真っ先に流されたデマは外国人に関するものでした。関東大震災の再来を夢見ていた人もいたのでしょう。ありもしない外国人犯罪の横行を訴 え、外国人排斥を呼びかけるものでしたが、幸いにして現代人は大正期の日本人のような直接行動にまでは踏み切らなかったようです。しかるにレイシズム系の デマが概ね空振りに終わった一方、別種のデマが横行するようになったわけで、決して過去の過ちを繰り返していないとは言い難いようにも思います。外国人に 対する偏見を煽り立て、差別を広める類のデマが目立って流行ることはなかったものの、その代わりに福島の居住者や産品に対する偏見を植え付け、排除を正当 化するようなデマが盛んに繰り返されるようになったのですから。

世の中には、単に外国人に対するものだけをヘイトスピーチと呼ぶ、何と も暢気な人々もいます。ただ私が思うに、謂われなき偏見や嫌悪、憎悪を駆り立てるものであれば、その対象が外国人でなくとも当然のようにヘイトスピーチと 呼ばれてしかるべきです。つまり、福島の居住者なり福島の産品なりに対するものであってもヘイトスピーチはヘイトスピーチではないでしょうか。そしてこの 福島を対象としたヘイトスピーチの横行を「それもこれも原発(東京電力)が悪いのだ」とばかりに、差別の責任を他人になすりつけることで平然と受け入れて いる人も多いわけです。

続きはレイシズムに取って代わったもの

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