「本当の原発発電原価」を公表しない経産省・電力業界の「詐術」via 時事ドットコム

塩谷喜雄 Shioya Yoshio
科学ジャーナリスト
Foresightコンテンツ
爆発後の福島第1原発3号機原子炉建屋[東京電力提供]=2011年3月21日【時事通信社】

この国では、「安定した復興」とは元の黙阿弥のことを指すらしい。政治家たちの錯乱ぶりに隠れて、 原発と電力の地域独占は何の検証も経ずに、今まで通りそっくり継続される気配が濃厚である。福島の事故が打ち砕いた原発安全神話に代わって、経済産業省と 電力会社が流布するのはもっぱら原発「安価」神話だ。

火力や水力に比べ原発の発電原価が断然安いという、架空の、妄想に近い数字が幅を利かせている。評価も監視も放棄した新聞・テレビは、今度も懲りずに虚構 の安価神話をただ丸呑みして、確かな事実であるかのように伝え、社会を欺き続けている。日本経済が沈没するとすれば、その原因は原発停止による電力不足や 料金高騰などではなく、行政と業界が一体となった利権と強欲体質の温存が主因であろう。

続きは「本当の原発発電原価」を公表しない経産省・電力業界の「詐術

 

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