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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 高木仁三郎
匿名 陰から 脅し 盗撮 大量メール 「反原発」に続く嫌がらせ via 北海道新聞
「子供は家に一人だよな」と脅す。がんで闘病中なのにお悔やみのはがきをばらまく。陰険な手口は今も昔も変わらない。名も名乗らない手合いによる反原発運動に対する攻撃だ。犯人が捕まることはまれで野放しに近い。 「子供たちに放射能の危険を残したくない」。元アイドルで情報会社社長の千葉麗子さんは反原発の思いを自己規制しない。首相官邸前デモで、ツイッターで、訴える。 経営者としての損得を考えると、沈黙が無難だろう。だが、福島県出身。福島市職員だった父から「あぶない」と聞かされていた東京電力福島第1原発が 2011年3月11日、本当に凶器になった。政府、東電の発表は、後でうそと分かることの繰り返し。自分なりにできることをやろう、と決めた。 13年7月2日朝。登校しようと玄関を出た子供が「母ちゃんっ」と叫んだ。外に出て息をのんだ。マイカーにペンキで「原発推進」の大文字。窓ガラスは粉々で、タイヤがぺしゃんこだった。 6日、ツイッターに書き込みが来た。「毎週金曜18時から20時前は官邸前に行ってるんだろう。その間、子供一人だな、イヒヒ」 引っ越した。防犯カメラをつけた。警備を頼んだ。「母親の一番弱いところをついてきた。なんて陰湿」。犯人はまだ、捕まらない。 ◇68人に合計4千通 昨年8月と今年1月、東京新宿区立区民ギャラリーで「反原発への嫌がらせの歴史展」が開かれた。弁護士や市民運動家でつくる実行委員会(代表・海渡雄一 元日本弁護士会連合会事務総長)が1980年代から今に至る、嫌がらせの実例を展示した。民主主義と表現の自由に対する犯罪だ。 例えば、原発の危険性を専門的に分析している民間団体、原子力資料情報室(新宿区)の女性スタッフが、子供と一緒に歩いている写真がある。誰かが、こっそり撮り、自宅に郵送してきた。「いつも見張っているぞ」とでも言いたいのか。 「コンビニで後ろにいたの気づかなかった?」という別の手紙もある。トイレで使ったような紙、たばこの吸い殻から昆虫まで、判明しているだけで反原発派68人に約4千通の郵便物が届いた。 ◇資金力ある組織か 反原発運動の支柱的存在だった故高木仁三郎元東京都立大助教授は1992年、地方講演の際、会場に知らない贈り主から花輪がずらり届いた。共産党の名前入りは豪華だった。全てニセ。「アカ」と印象づけたかったらしい。 実行委員会は、これらの犯人像をこう分析する。 《1》郵便の消印は全国、海外にまたがる《2》個人の自宅住所、出張先まで調べ上げ、写真を撮ったり器物を破壊したりしている《3》全国の集会参加者や 反対運動家のリストをばらまいている《4》反対運動の内部資料や、反対運動家の郵便箱から盗んだとみられる書類もあった―、こんなことができるのは、強力 で資金力のある大きな組織に限られる、と。 (略) とはいえ脅し、嫌がらせがこれだけのさばる社会とは一体何か。福島県知事時代、いったんは原発を容認したものの、東電のトラブル隠しなどで反原発に転じた佐藤栄佐久さんは断罪する。「これはもう原子力帝国だ。日本の劣化だ」(徃住嘉文) 全文は匿名 陰から 脅し 盗撮 大量メール 「反原発」に続く嫌がらせ
【こちら特報部】「反原発運動への嫌がらせの歴史」2013/05/26(東京新聞)via 大友涼介です。
【こちら特報部】「反原発運動への嫌がらせの歴史」2013/05/26(東京新聞) <書き起こし開始→ かつて、反原発運動に携わっていた人たちに対して数々の嫌がらせが繰り広げられた。犯人は分かっていないが、弁護士や市民団体のメンバーが、中傷文書など の証拠品を集め、真相究明に向けた作業を続けている。安倍政権が原発再稼働に向けて旋回する中、「陰湿な嫌がらせが、再び横行しかねない」との危惧がある からだ。 (上田千秋記者) ※デスクメモ さまざまな市民運動の中でも、反原発運動に対する嫌がらせ は、陰湿さを極めた。政官財学に一部マスコミも加担した強大な権力が相手だった。権力の側は運動の広がりを懸念し、恐れていた。運動する側の言い分に理が あった。それが、卑怯な嫌がらせをするしかなかった本当の理由だと思う。(国デスク) ◇真相究明へ証拠集め ~ 隠し撮り、1日150通の郵便 「昔はこんなものが、あちこちに送りつけられていたんですよ」。机の上に山積みになった手紙はハガキなどを前に、海渡雄一弁護士は声を落とした。海渡氏は、高速増殖炉もんじゅや浜岡原発など数多くの原発訴訟に関わってきた。 手紙やハガキ類は、反原発運動を誹謗中傷したり、事実無根の内容を記したりしているものだ。 「組織的犯行と考えられているのに、いまだに誰がやったのかまったくわかっていない。あらためて証拠品を集めることで、真相究明につながるきっかけを見つけられればと考えた」と話す。 嫌がらせは反原発運動が始まった当初から少なからずあったとみられる。顕在化したのは、一九八〇年代後半だ。一九九〇年代にかけて数が増え、だんだんと手口も悪質化していった。 事務所やメンバーの自宅に、活動を中傷するハガキ、手紙が届くのはまだマシな方。英会話の教材や金の延べ棒、ベッドなどの通信販売に代金着払いで勝手に申し込まれたこともある。中には一日百五十通もの郵便が届いたメンバーもいた。 卑劣なやり口も少なくなかった。自宅の様子やメンバーの姿を隠し撮りした写真や昆虫の死骸などが送られたり、メンバーの名前に加えて、子どもの名前と年齢 を一緒に記した名簿が出回ったことまであった。海渡氏は「『リストアップして何でもわかってるんだぞ』という脅しの意味だったんだろう。非常に嫌な感じ だった」と振り返る。 一九七五年に発足し、反原発運動の草分け的存在として知られる原子力資料情報室(東京)も多くの被害を受けた。 一九九二年三月に事務所で、男性メンバー一人が死亡する火災があった。その後、カンパを求める偽の文書が関係先に送られた。そこには、「損害賠償で一千万円必要」「場合によっては資料室の一時閉鎖も」などとありもしないことが書かれていた。 同室の設立者で、日本の反原発運動を引っ張ってきた高木仁三郎代表が二〇〇〇年に亡くなった際には、故人を冒涜するような文書が出回ったことすらあった。西尾漠共同代表は「事務所に届いた郵便物は一時、段ボール何箱分にもなった。いずれも許し難い行為だった」と憤る。 嫌がらせが運動に与えた影響は少なくない。西尾氏は「確信を持って活動していた人はともかく、こんなおかしなものが送られてきたら気軽な気持ちで参加して いた人は嫌になっただろう。仮に本人は気にしなくても家族は堪らない。何も言わずに黙って運動から離れてしまった人も大勢いたのではないか」とみる。 ◇陰湿化し再び横行を懸念 ~ 安倍政権 再稼働へ旋回 郵便物の消印は全国各地にわたり、なかにはロンドンやドイツ・フランクフルトから送られたものもあった。大量の文書を何年にもわたって送り続けていたことなどから、資金力を持った一定規模の組織が背後にあったとの見方がある。 「運動を混乱させ、内部の対立を煽るような内容の文書が多かったので、原発を推進したと考える勢力が関わっていたと考えられる」(海渡氏)との推測もあった。だが、民間の立場では、それ以上調べる術はなく、犯人は最後までわからずじまい。 一九九五年七月、日本弁護士連合会に人権救済を申し立てたが、日弁連も「人権侵害は明らかでも、勧告を出すべき相手がわからないので不処分とする」との見解を出して終わった。 続きは 【こちら特報部】「反原発運動への嫌がらせの歴史」2013/05/26(東京新聞) 関連記事 使用済みタンポン送付も 反原発への悪質な嫌がらせ via 週刊朝日 ★拡散★反原発へのいやがらせの歴史展★ ★拡散★反原発へのいやがらせの歴史展★ 8月10日(土)午後1時〜17時 11日(日)10時〜16時 新宿区民ギャラリー 新宿区西新宿2-11-4 問い合わせは東京共同法律事務所 1988年、反原発運動の高まりの頃から、個人への嫌がらせが始まりました。その資料など展示
緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ」を提出しました via 原子力市民委員会
原子力市民委員会は19日、緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ」を内閣府及び原子力規制委員会に提出し、衆議院議員会館で記者会見を行いました。 記者会見の冒頭に座長の舩橋晴俊氏は、「本日開かれている原子力規制委員会での新規制基準の決定に対し、手続き的な面と内容的な面の両面で危惧を覚えて いる」と述べ、座長代理の吉岡斉氏と原子力規制部会長の井野博満氏から、「3つの提言」並びに「新規制基準案の問題点とその解消の方策に関する詳細説明」 の二部構成からなる緊急提言の内容について、説明を行いました。 続きは 緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ」を提出しました 2013年6月19日 緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ 内閣総理大臣 安倍晋三殿 原子力規制委員会委員長 田中俊一殿 原子力市民委員会 座長 船橋晴俊 座長代理 吉岡斉 委員 荒木田岳 井野博満 大島堅一 大沼淳一 海渡雄一 後藤政志 島薗進 満田夏花 武藤類子 2012 年 9 月 14 日、政府のエネルギー・環境会議は「革新的エネルギー・環境戦略」を発表した。そ こには「原発に依存しない社会の一日も早い実現」という方針が掲げられ、2030 年代に原発稼働ゼロを 可能とするよう、あらゆる政策資源を投入することがうたわれた。そして3つの具体的原則が示された。 (1)40 年間運転制限制を厳格に適用。(2)原子力規制委員会の安全確認を得たもののみ再稼働。 (3)原発の新設・増設は行わない。この方針は、5 日後の 9 月 19 日、「今後のエネルギー・環境政策 について」と題する閣議決定に盛り込まれた。 […] 現政権は現在、脱原発を定めた閣議決定を廃止していない。しかし、前政権のエネルギー・環境戦略 をゼロベースで見直し、責任あるエネルギー政策を構築するとし、新しいエネルギー基本計画策定を経 済産業省に委ねている。また、新規制基準に適合すると認められた場合には、原子力発電所の再稼動を 進めるために政府一丸となって最大限取り組むとしている。さらに原子力発電システムの輸出へ向けて の関係各国(フランス、トルコなど)との協議にきわめて積極的な姿勢をみせている。なお政府は建設 を中断していた電源開発大間原発の建設再開も昨年秋に容認している。 全体として福島原発事故以前の原子力政策、つまり原子力発電を国内的に堅持しつつ、国際的に拡大 … Continue reading
【6/19】緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ」に関する記者会見のお知らせ via 原子力市民委員会
緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と 起こさない体系的政策を構築せよ」に関する記者会見のお知らせ 既に報道されているように、原発の新規制基準が、明日、19日の原子力規制委員会で決定、7月8日に施行され、その後、各電力会社からの申請により、原発再稼働に向けた手続きが進められていくという情勢になってきました。 私たち原子力市民委員会は、本年4月に発足したばかりの民間組織ですが、原子力・エネルギー政策について専門的な知識と経験をもつ多くの研究者・実務家をメンバーとして、脱原発社会建設のための具体的な道筋について、政策提案を行うことを目的としています。 現在、原子力規制委員会ですすめられている新規制基準については、技術的な観点からも非常に問題が多く、その策定のプロセスにおいても、市民に十 分な説明を行い、社会的な合意を形成するという姿勢が欠けています。そこで頭書の通り、原子力市民委員会として、緊急提言を発表することとしました。 提言の骨子は本ページ下に掲載しております。(最終的な文面は調整中ですが、お問い合わせを頂ければ、詳細説明の資料とともにお送りすることもできます) 急なご案内となりますが、ぜひ、報道関係のみなさまに取材をお願い致します。 (※なお、本記者会見はどなたでもご参加頂けます。事前申込は不要です。) 記者会見の概要 日 時 2013年6月19日(水) 11:00~12:30 場 所 衆議院第一議員会館 国際会議室 (当日10:30より、議員会館受付で入館証を配付します) 発表者 原子力市民委員会 座長 舩橋晴俊(法政大学教授) 座長代理 吉岡 斉(九州大学副学長 元政府事故調委員) 規制部会長 井野博満(東京大学名誉教授 元ストレステスト 意見聴取会委員) 【6/19】緊急提言「原発再稼働を3年間凍結し、原子力災害を二度と起こさない体系的政策を構築せよ」骨子
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Tagged エネルギー政策, 井野博満, 再稼働, 原子力市民委員会, 反原発運動, 吉岡斉, 東日本大震災・福島原発, 脱原発, 舩橋晴俊, 高木仁三郎, 高木仁三郎市民科学基金
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『忘れてほしゅうない』―強制不妊手術に使われたX線照射 真野京子 via 高木基金助成報告集Vol.2(2005)
佐々木千津子さんは広島に住む女性、生まれてすぐに脳性マヒになり、体は少し不自由だ。現在は介護を受けながら猫と一緒に暮らしている。彼女には子どもはいない。37 年前、施設に入る際に、コバルト 60 による放射線照射を受けるように言われ、不妊にされた。その後、長い間、後遺症に苦しんできた佐々木さんは、自分の痛みや辛さを「忘れてほしゅうない」と語り続け、同名のビデオ(優生思想を問うネットワーク制作)も作られた。 […] 放射線治療の黎明期であった 1910 年代から 1930 年代にかけては、その有用性のみを求めてさまざまな部位への照射が行われていた。なかでも放射線照射による生殖器の不妊化が実施されていたことは、放射線防護の視点から見ると大きな驚きである。また、放射線照射による不妊化そのものが忘れられている。現在の放射線医学の教科書では一言も触れられず、1970 年代以降の書誌や医学データベースを検索しても放射線照射によるヒトの不妊化に関する論文は見つけられなかった。しかし、古い年代の医学論文や専門書を探すと多くの記述が見つかり、独、仏等や日本で実施されたことが明らかになった。本報告書は、放射線照射による不妊化について科学社会史的に考察したものである。 論文のダウンロードは 『忘れてほしゅうない』―強制不妊手術に使われたX線照射 真野京子 参考 高木基金助成報告集 「忘れてほしゅうない ー隠されてきた強制不妊手術」via 生殖医療と差別kamishbaiプロジェクト
母子避難中の妻が直面する選択~避難を中止して戻るか、離婚して避難を続けるか via 民の声新聞
一番頼りになるはずの夫が敵になる─。自主避難を中止して郡山へ戻るか、離婚して子ども達 とともに県外避難を続けるか、決断を迫られている女性がいる。夫や夫の両親の反対を振り切るように娘を連れて自宅を後にした女性はその後、夫の暴力に耐え ながら、ほぼ休みなく働き続けて娘を育てている。「私のように、夫の理解を得られないで苦しんでいる女性は多いのではないか」。女性は涙を流しながら取材 に応じた。原発事故さえなければ起きなかった夫婦の破たん。子を守るための避難がなぜ悪いことなのか。女性の夫は、3月末までに郡山に戻らなければ離婚す ると提示している。あと半年。女性の気持ちは揺らいでいる。 【「避難の必要ない」と反対した夫】 夫とは、初めから放射能に関する考え方が違っていた。 原発事故後、郡山から会津地方の実家に避難しても、夫は「家は心配だ」と三日で帰宅。「マスクしている奴は馬鹿だ」「テレビでは安全だと言っているじゃないか」「避難する必要なんか無いんだ」と繰り返した。 「私の実家には居づらかったのかもしれません」。だがA子さん(50)は、東電関係者から職場の上司のもとに、福 島原発が非常に危険な状態であるという知らせが入っていることを知っていた。「3号機が爆発するぞ、早く逃げろ」。だから、愛犬も当面の荷物もとりあえず マイカーに積んで実家に逃げたのだ。 夫の両親も、避難には否定的だった。 小学6年生(当時)の娘の卒業式が公民館で行われるのを機に一度は郡山に戻ったが、日々、郡山で子どもたちを生活 させるわけにはいかないという思いが募った。中学1年生(当時)の長男は部活動で部長に推薦されていたこともあり避難には消極的だったが、娘は学校給食の 牛乳に口をつけないなど、被曝の警戒心が高まっていた。東京なら、かつて夫婦で暮らしたことがある。調べたら、子どもをホームステイさせてくれる団体があ ることを知った。知り合いのアパートに空きが出るまで、せめて子どもたちだけでも福島から離れさせたい─。家族会議での提案を、夫の両親は一蹴した。 「よそ様に子どもを預けるなんてとんでもない。そんなに避難させたいのなら、あなたが仕事を辞めて一緒に行きなさい」 A子さんに迷いは無かった。 「分かりました。仕事は辞めます」 夫は、月に2回は郡山に戻って家事をすることを条件に避難を渋々認めた。息子はやはり、郡山に残った。娘は東京都私学財団の編入試験を受け、9月1日から都内の私立中学に通うことが決まった。母子2人の避難生活が始まった。昨年8月のことだった。 【娘の水筒持参を禁じた学年主任】 A子さん(50)は学生時代、故・高木仁三郎氏の著書を読んで初めて、放射性物質や被曝の危険性を知った。その衝撃は今でも鮮明に覚えている。 「放射線への恐怖心」から3月末に一度郡山に戻った後も、子どもの被曝回避のために中学校や市教委に何度もかけあった。 当然、被曝の話題が出るだろうと出席した入学式。しかし、校長の口から原発事故に関する言葉は最後まで出なかった。学校に電話をした。「市教委から何も指示がない以上、なにも言えません」。 水筒持参を巡っても、学校は驚くべき対応をした。 学校給食で出される牛乳を飲まなくなった娘を見て、担任が水筒持参を認めた。だがその夜、今度は学年主任から自宅 に電話が入る。「水筒ではなく紙コップを持参させてほしい。それで学校の水道水を飲んでもらいます」。学年主任の説明では、かつて校内が荒れていた頃に校 則で飲み物の持ち込みを禁じたという。有事の認識もかけらもない教師にどれだけ失望したことか。水筒持参は後に、窓を閉め切ることによる熱中症対策で、今 度は学校側が奨励することになる。「被曝回避のためではいけないのに、熱中症対策なら水筒を持って行って良いなんて、考えられません」。 続きは 母子避難中の妻が直面する選択~避難を中止して戻るか、離婚して避難を続けるか