安倍首相、私たちの声を聞いて――。子を持つ母親たちが23日、渋谷で脱原発などを訴えてデモ行進する。「普通のママだからこそ発信できることがあると思う。デモは怖いというイメージを変えたい」と参加者を募っている。
中心になっているのは、三鷹市の魚住智恵子さん(49)。高校2年の娘(17)と2人暮らしのシングルマザーだ。東日本大震災後、原発事故で福島の人たちが苦しんでいるのに、東京では、ひとごとのように受け止められているのがおかしいと感じた。原発に頼らない社会にしたいと思うようになった。
各地のデモに参加したが、大きな音を鳴らし、声高に叫ぶやり方には違和感があった。「言いっぱなしでなく、子どもの未来を作る政府と話し合いたい」。それならママなりのデモをやろうと考えた。
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デモの準備で集まるうちに、関心は他の問題にも及ぶようになった。「(集団的自衛権行使容認で)憲法解釈の変更は首相が勝手にできるの?」「特定秘密保護法は何を秘密にするの?」「戦争をする国にはしたくない」。そんなことも訴えたい。関心が低いと言われる若者層に訴えたいと、場所は渋谷を選んだ。海外の人にも伝わるよう、英仏韓などの各国語に翻訳したプラカードも持って歩く。魚住さんは「今回のデモは初めの一歩。これからも活動を続けていきたい」と話す。
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