「原発にもメーカー責任を」求めます! 11万3996名の声を日立・東芝に提出しました via Greenpeace

(抜粋)

今年2月からスタートした「原発にもメーカー責任を」署名、最終の賛同数を日立・GEと東芝に報告しました。
その時の様子をご紹介します。

「原発にもメーカー責任を」求める署名には、世界から11万3000筆を超える賛同が寄せられました。

「日立さん、東芝さん、つくった原発が大事故を起こしたのに責任ゼロはおかしいです」との考えを共有し、署名という一つのアクションを起こした方がこれだけ多くいらっしゃいます。

15万人以上もの方が現在も事故による避難生活を続ける一方、事故原因の究明は進んでいません。

大事故を起こした福島第一原発の原子炉をつくったのは、日立・GE(*1)と東芝です。
その原子炉は、いまだ現場検証に人が立ち入ることすらできません。

6月の株主総会前後でお話を伺ってから約半年。
11万人の声をお伝えし、改めてメーカー側の意見を伺うために、面会を申し込みました。

日立「我々は被害を福島の住民に与えていない」

11月12日、まずは日立本社を訪問しました。

対応いただいたのは、CSR(企業の社会的責任)担当などお二人。
許された時間は10分間でした。

短いやり取りの中でしたが、違和感を覚えた言葉がありました。

それは、日立の方が「我々は被害を福島の住民に与えていない」とおっしゃったこと。

(略)

日立製の原子炉は原賠法(*2)によって、メーカー責任を免れているからこその発言であると信じたいです。

自社がつくった製品が事故を起こしたとき、その現実とどう向き合うか―― 日本を代表するメーカー企業の社会的責任が問われています。

(略)

東芝「消費者の声はありがたい」

続く11月13日には東芝本社を訪れました。

対応いただいたのは、CSR(企業の社会的責任)担当など3人。
15分間でした。
(東芝は今回とは別の意見交換の機会を検討するとおっしゃっています)

応接室にて、面会の目的、これまでの経緯、要望事項を説明し、署名数をお伝えしました。

「(『原発にもメーカー責任を』求める)ハガキを多数いただいている。全て、経営陣も含めて目を通している」

「色々なご意見があることは承知している。
現実を直視して、できること、できないことを分け、できることについて対応していく」

とのコメントでしたが、原発の技術を磨いていくことが消費者の声にこたえるひとつではないか、とのことでした。

同時に、「消費者の声はありがたい。署名に重みを感じる」とのコメントが印象的でした。

わたしたち、消費者の声はきちんと東芝には届いています。
ぜひ、その声に、自社製品が深刻な被害を引き起こしている現実と真摯に向き合ってほしいと思います。

(略)

原発推進なら、メーカー責任も引き受けて

2月から日立・東芝と対話を続けてきて感じるのは、奇妙なアンバランス。

自社が国策「原発」の一翼を担っているという意識が強く感じられる一方で、その自社製品「原子炉」が影響をあたえる市民には全く無頓着だからです。

なぜでしょうか?
それは、やはり、原発のメーカーは法律で特別に事故の責任を免除されているからだと思います。

全文は「原発にもメーカー責任を」求めます! 11万3996名の声を日立・東芝に提出しました

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