水中で作業する時の、この時の技術的な問題をいくつか指摘しておきたいと思います。
これは東京電力も当然いろんな検討をしている訳ですが、
私がみたところいくつかの疑問があります。その一つの疑問は
これは一番最初から課題になっているんですけれども、
ラック、今収めてあるところから引き上げる時ですね、
がれきが今までいっぱいあったわけです。
そのがれきをわかる範囲で取り去っているんですけれども、残っている可能性がある。
その時には上げて行く途中で引っかかる可能性があります。引っかかってしまうとどうなるか?というと、
一応引っかかった時にはそれ以上力がかからないようにインターロックがかかっているんですね。
1トン以上かからないように。
それは燃料を壊さないためです。
ただ、ここは計測しながらですね、加重計が付いている、計測しながら人がやるんですね。
コンピューター制御じゃないんです。そうすると引き上げていく途中で見ている訳ですけれども、
たとえばそれをちょっと人が見落としてしまったり、
あるいは計測系に不備がちょっとあったりすると、とたんにグーッっと上がってしまって、
その時には最大の力、つまりインターロックで決められた力までかかるんですね。
その状態になりますと多分噛みこみますので、
そこまで行くとこの吊っている機械を緩めても燃料が多分落ちない。
引っかかっ他状態になっている、途中で。
そうすると中途で引っかかってこういう状態になりますと、
その状態でもうホールド、つまり止めるしかないんですが、
問題は、その状態で安全の状態を保てるか?という事なんですね。
その状態自身はずっと維持しながら、ま、外せばいいんですけれども、
一番怖いのはその状態で地震がくるとどうなるか?という事ですね。
途中でつっかえて、真ん中のところで支えて、地震でゆすられますから、
燃料が損傷する可能性が極めて高い。という事があります。ですから問題は、「引っ掛かった時に対策」というのが、
東京電力は「いろいろと検討している」と言っているんですが、
本当に引っ掛かった時にどうやってやるか?という、非常に難しい問題を抱えている。
特にそれに地震が絡んだ場合という事になります。
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