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東京オリンピックの聖火リレーは、今月25日に福島県のJヴィレッジをスタートし、3日間で県内26市町村の265区間を走ったあと、全国を巡ることになっています。
これを前に、原発事故の被災者で作る市民グループ「脱原発福島ネットワーク」と「原発事故被害者団体連絡会」が、スタート地点のJヴィレッジ周辺で、オリンピックの開催に反対するデモを行いました。
市民グループは、反対の理由として、今も原子力緊急事態宣言が発令中であり、福島第一原発にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む水の処分など課題が多く残っていることをあげています。
デモの参加者たちは、日本語だけでなく、英語やフランス語など、さまざまな言葉で書かれたプラカードを掲げ、「福島も日本もオリンピックどころではない」などと反対の声を上げながら、Jヴィレッジの周りを行進していました。
原発事故後に南相馬市から東京に避難しているという80歳の女性は、「復興五輪と言われていますが、オリンピックどころではないという思いが強いです。オリンピックよりも先に、人が住める環境づくりを行って欲しい」と話していました。