目に見えないウイルスへの不安、長期化する学校の臨時休校。異例の事態に子どもたちや保護者はどう向き合えばいいのか。専門家に聞きました。
福島県の子どもの生活と健康に関する調査を続けている中京大学の成元哲教授。新型コロナウイルスが子どもたちにもたらす影響は原発事故後の避難生活による影響と共通点があると指摘します。
成元哲教授「放射能もコロナウイルスも目に見えないものなので、それをどう受け止めるという問題で、大人が不安になっていたり、不安をめぐって、危険なものをめぐって、例えばお父さんお母さんが認識のずれがあって言い争いをしたりとかを見ると、子どもも当然ながら不安になる」。
原発事故では外で遊べないなどの制約が子どもの運動不足やストレスの原因となりましたが、今回は屋内での活動も制限され、よりストレスを抱えやすい状況にあります。
成元哲教授「片っ方はすごく厳しく注意して、片っ方はいいよいいよみたいな形になったりすると、やっぱりどうしたらいいんだろうなという感じにはなるんだろうと思う。それぞれ様々な対応、様々な認知の仕方があっていいんだということを認め合うことかなというのが前回の教訓としていま考えられることかなという風に思う」。
先行きが見通せない点も共通していて子育てに不安を覚える保護者へのケアが必要だと話します。
成元哲教授「福島でもそういったときは皆さん保養に出かけたりして、保養の場所で自分たちの思いの丈を共有して自分だけじゃないんだということをお互いに共有して励ましたり励まされたりということがあったが、空間をともにしながら思いの丈を語り合うというのはなかなか難しくなるかもしれないので遠隔でオンラインでバーチャルで関係性を持ってお互いの経験を共有できる場があれば、少しは先が見えて来るのではないか。
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