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県は、福島第一原発の事故で発生した、1キログラムあたり100ベクレル以下の放射性セシウムを含む汚泥、およそ5万7000トンの保管を続けています。
この汚泥の処理について、ことし7月、業者の入札が不調となっていて、27日再び、県庁で一般競争入札が開かれました。
対象となったのは、今年度新たに発生が予想されている汚泥を含む4万5000トンほどの処理で、5つの企業のグループが入札に参加しました。
その結果、2つの企業のグループが合わせて6500トンを処理することが決まりましたが、残りのおよそ3万8500トンは落札に至りませんでした。
県は「落札してもらえる金額を上限価格に設定しているつもりだが残念だ。今後は落札した2つの企業グループに処理量を増やしてもらえるよう協議していきたい」としています。
放射性セシウムを含む汚泥について、県は、保管などにかかった費用、17億円あまりを東京電力に請求し、すでに支払われていますが、すべての汚泥の処理が終わらないかぎり、保管費用がかかり続けることになります。