「スリーマイル」薄れる記憶 原発事故40年…教訓次代へ 動く市民 via 読売新聞

1979年3月に起きた米ペンシルベニア州のスリーマイル島原発事故から40年がたち、州内では事故の教訓を学ぶ集会が行われている。若者を中心に事故への関心が薄れているとの懸念もあり、関係者は「風化を防がなくては」と危機感を募らせる。(米東部ペンシルベニア州ハリスバーグ 船越翔、写真も)

今月23日、市民団体によるシンポジウムが州都ハリスバーグで開かれ、地元住民や専門家が当時の状況や避難の課題などを報告した。主催者のエリック・フェイジックさん(47)も自身の経験を語った。原発から約15キロ離れた小学校に通っていたフェイジックさんは地元住民への避難勧告が出た事故3日目に、教師から急に帰宅を指示された。教師たちは取り乱し、何を尋ねても「今すぐ帰るんだ」と繰り返すだけだった。フェイジックさんは「事故の混乱の記憶を共有することは大切だ」と強調する。

(略)

別の市民団体の代表を務めるエリック・エプスタインさん(59)も「40年がたち、事故への関心が薄れてきている」と訴える。かつて1000人超だった団体の会員も半分以下に減り、大半は50歳以上だという。

エプスタインさんは、スリーマイル島事故と2011年3月に起きた東京電力福島第一原発事故は、企業の情報公開の遅れなどが共通していると指摘した上で、「事故には多くの教訓があり、政府や自治体は若い人にも関心を持ってもらうよう努力すべきだ」と語る。

スリーマイル島近くにあるペンシルベニア州立大ハリスバーグ校は、学生らに関心を持ってもらおうと、今月26日から大学内の図書館で当時の新聞や関連著作などの特別展示を始めた。収集した原発事故の報告書や議事録など90点以上をインターネット上にも公開している。

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