原発事故から8年たっても、放射能に汚染された場所があります。そこには放射能に汚染された土地を除染するため、全国から労働者があつまっています。「労働者の中には10代にみえる若い人もいた」 と元除染作業員の池田さんは話しています。
「除染の装備はマスクと手袋とヘルメットだけ、行き先も知らされないこともあった」
放射線防御についての十分な教育もなし、被ばく管理状況も不明。
「自分で適当な線量計をとってつけて、仕事が終われば数字を自己申告。 スイッチを入れ忘れれば適当な数字を書き込むことも」放射能は色も臭いもなく見えません。でも、被ばく管理はずさんです。
労働者の人権や健康が
守られていない
池田さんは 「人間扱いされてない」 と感じたそうです。作業員の中には「奴隷だ」という人も。
草刈りのために集められた方たちは、自分たちの作業場がどのくらい汚染されているか知らされていませんでした。
二次下請け三次下請けの労働者は、のちのち体に不調が起きても補償を受けられていません。
国連特別報告者バスクト・トゥンジャクさんは 「日本政府は全力で被ばく労働者を守り、国際的なガイドラインに基づいて労働者を被ばくさせ続ける政策を見直すべき」と意見しています。しかし、日本政府は「一方的な情報に基づいて声明を出したことは遺憾」と反発しています 。 *1
除染作業員を被ばくさせて
除染をしても….
除染しない森からの放射能で
再汚染のリスクもあります。
福島県の70%を占める森林は除染できません。
森にたまった放射能は、雨や時間とともに住宅地までながれてきます。*2
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