東京電力福島第1原発事故後、避難先で授業を続け今年4月に地元で再開した飯舘村立飯舘中学校で11日、給食センターが再開した。同校の校舎で合同授業を受ける飯舘中学校と村内の3小学校の児童や生徒ら約70人が、学校再開後初めて、自校で作られた給食を食べた。
原発事故後、福島市や川俣町の仮設校舎で授業を続けてきた村内の小中学校は、福島市飯野町の仮設給食センターで調理された給食を提供してきた。4月の学校再開後は、学校が考案した献立をもとに、南相馬市の業者が弁当を作ってきた。今後はできたての給食を提供できるほか、子どもにより食べやすい味付けが可能になる。
給食センターで使う食材は、センター内で放射性物質検査を行い安全性を確認する。同村教委教育課の担当者によると現在、村産の食材は流通量が少ないために使用していないが、将来的には保護者らと協議しながら使用を検討する。【寺町六花】
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